獲物を包み込む「牛皮の怪物」エル・クエロが撮影された!? 釣り人が竿でつついた川底の「マンタ似の謎生物」

川で釣りをしていたら、水の底で岩がゆっくりと動き出した——。そんな奇妙な瞬間をとらえた動画が、南米チリのSNSで爆発的に拡散している。
撮影場所はチリ南部、ラ・アラウカニア州を流れるアリピェン川。現地の報道によれば、今年10月に撮られた1分少々の映像だという。視聴者の多くが連想したのは、チリに古くから伝わる水棲UMA「エル・クエロ」だった。
岩だと思ったら泳ぎ出した「円形の何か」
映像の中で、釣り人の1人が水中の異変に気づき、仲間に声をかける。浅い水の底に、平たく丸い物体が沈んでいるのだ。
2人は当初、それを妙な形の岩ではないかと話し合っていた。ところが、その「岩」が動き始めたことで、何らかの水生生物だと悟ったという。
ここからの展開がなんとも人間くさい。1人が釣り竿で生物をつつき始め、もう1人が慌てて危ないからやめろと怒鳴りつけるのだ。未知の相手を前にまず棒でつついてみるのは、古今東西変わらない人類の習性らしい。
つつかれた生物は水底を離れ、くねるように泳いで再び水中に姿を消した。残された2人は呆然とするばかり。1人はマンタのような姿だったと驚きつつ、この川でそんなものを見たことはないと首をかしげている。
獲物を包み込み生命を吸う伝説の「エル・クエロ」
ネット上で名前が挙がったエル・クエロは、スペイン語で「皮」を意味する。チリやアルゼンチンの淡水域に棲むとされ、先住民マプチェの伝承では「トレルケ・ウェクフ」と呼ばれる、最も恐れられた存在の一つだ。
伝承によると、その姿は広げた牛の皮そっくり。川の淀みや湖、深い淵に浮かび、近づいた者を体で包み込んで生命力を吸い取るとされる。現地メディアが紹介した言い伝えでは、体の縁にはぐるりと鋭い鉤爪があり、獲物を押さえつけて吸盤状の口で命を吸い尽くした後、暗い淵の底へ引きずり込むという。
平たく、黒っぽく、水底に張りつくように潜み、ひらひらと泳ぐ。今回の映像の生物が、この伝承のイメージと重なって見えたのも無理はない。

正体はエイか、水草か、それとも……
もちろん冷静な見方もある。懐疑派は、エル・クエロの正体を淡水エイとみる説や、危険な水辺に子供を近づけないための作り話だとする説を挙げている。
実際、この伝説は農村で、見えない急流や深みの危険を知らせる共同体の戒めとして機能してきたとされる。現地メディアは今回のような映像について、水流に運ばれる水草の塊、小魚の群れ、川にすむカワウソの一種「ウィジン」やヌートリアの泳ぐ姿、さらには淡水エイなどの可能性を挙げている。
ただ、川を見慣れているはずの釣り人自身が、こんな生き物は見たことがないと驚いている点は気にかかる。正体が何であれ、竿でつついた男が包み込まれずに済んだことだけは幸いだった。伝説の「皮」が本物だったなら、今ごろ動画を投稿できたかどうか怪しいのだから。
参考:Coast to Coast AM、The Clinic
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2024.10.02 20:00心霊獲物を包み込む「牛皮の怪物」エル・クエロが撮影された!? 釣り人が竿でつついた川底の「マンタ似の謎生物」のページです。未確認生物、チリ、UMAなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで