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【10年以上南米で暮らすラウタ郎が選ぶ、驚愕南米ニュース】

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画像は、エル・チャポ/Wikipediaより

 7月、メキシコを始め、南北アメリカ大陸はこのニュースが連日大々的に報道された。それは「メキシコの麻薬王、再脱獄して現在も逃走中」という事件だ。

 このインパクトがどれほどのものか、今ひとつ日本では実感しにくいだろうが、たとえば、オウム真理教の麻原が脱獄した、または山口組組長が脱獄した、……というレベルの衝撃を想像していただければ、あながち外れてはいないかもしれない。

 しかし、この事件は単なる脱獄事件ではなく、長年アメリカ大陸が抱えてきたさまざまな闇を象徴する要素が盛り込まれており、現在の中南米とアメリカ、そして依然として各国に蔓延る麻薬と公務員汚職といった世相を理解するのに絶好の事件でもある。


■ホアキン・グスマン・ロレーラ、通称「エル・チャポ」 世界で最も影響力のある男

 7月11日にメキシコでも最高レベルの警備を誇るアルティプラーノ刑務所から、全長1.6kmという大掛かりなトンネルを通って見事に脱獄を成し遂げた麻薬王ホアキン・グスマン、通称エル・チャポ(以後チャポ)とは何者なのか? 簡単にチャポのプロフィールをまとめてみよう。

本名:ホアキン・アルチバルド・グスマン・ロレーラ(Joaquin Archivaldo Guzman Loera)
通称:El Chapo エル・チャポ
1957年4月3日生まれ、メキシコ シナロア県バディラグアト出身
身長155cm、家族構成:不明(妻がこれまで計4名、子どもは計10名といわれる)

 彼はメキシコ、アメリカをはじめ、中南米では知らない者はないというほど巨大な麻薬カルテルシナロア・カルテル」のリーダーとして、過去20年に渡りメディアを賑わしていた人物である。

 特に93年、当時麻薬王と呼ばれていたコロンビアの「メデジン・カルテル」のリーダー、パブロ・エスコバルが殺害され、チャポの率いる「シナロア・カルテル」がコカイン市場を掌握すると、一気に彼の名声は広がった。

 そして近年ではフォーブス誌の「世界で最も影響力のある人物」リストに名を連ね、そしてインターポール(国際刑事警察機構)とアメリカ麻薬捜査局(DEA)がリスト化した「社会の敵ランキング1位」として全世界指名手配されるほどその悪名は轟いている。

 ただでさえ近年のメキシコは、激化する麻薬カルテル間の抗争で、罪のない市民や、犯罪組織撲滅のために戦う弁護士や検察官が、彼ら麻薬カルテルの手によって残虐な形で処刑され、死体が町中に晒されるなど、ショッキングなニュースの震源地となっている。

 その麻薬カルテルでも最大といわれる「シナロア・カルテル」のボス、チャポが捕まり、そして脱獄した。このチャポ脱獄劇のニュースは、連日各国の新聞やテレビで報道され、アメリカ大陸全土で大きな関心を呼んでいるのだ。

 果たしてこれはどのような事件だったのだろうか……?

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