10日間で22人殺害… インドの「シリアルキラー象」が止まらない! 住民は屋根の上で震えて眠る地獄絵図

「陸上の生物で最強は何か?」と聞かれたら、多くの人がアフリカゾウやインドゾウを挙げるだろう。普段は温厚なイメージのある彼らだが、ひとたび暴走すれば、それは戦車が暴れまわるに等しい。
今、インド東部のジャールカンド州で、まさに悪夢のような獣害事件が進行している。
たった一頭のゾウが、わずか10日間で22人もの命を奪ったのだ。現地ではこのゾウを「シリアルキラー(連続殺人鬼)」と呼び、住民たちは毎晩、恐怖に震えながら屋根の上で眠っているという。映画のような話だが、これは紛れもない現実だ。
「片牙の悪魔」による10日間の虐殺劇
恐怖の主役は、一本の牙だけを持つ若いオスのインドゾウだ。
1月初旬から始まった彼の暴走は、異常とも言えるペースで犠牲者を増やしている。わずか10日間で22人が死亡。その中には8ヶ月の赤ん坊や、事態を収拾するために呼ばれた野生動物の専門家までもが含まれているという。
このゾウは1日に約30キロメートルという驚異的なスピードで移動し、次々と村を襲撃している。
目撃情報によると、彼は人間を見かけるやいなや猛スピードで突進し、鼻でなぎ倒し、踏みつけるという徹底的な攻撃性をみせている。SNSに出回っている映像には、パニック状態で逃げ惑う人々と、それを追う巨大な影が映し出されており、まさに地獄絵図だ。
Killer elephant on the loose in India – it has ended at least 22 people, most likely a rogue male bull riled up during the mating season. Yeet! 😮 pic.twitter.com/CgmWMuRxl3
— AlphaFox (@alphafox) January 19, 2026
恐怖で「屋根の上」に避難する住民たち
襲撃の多くは夜間に発生している。
そのため、ジャールカンド州の村々では、住民たちが家の中で寝ることを諦め、少しでも安全な「屋根の上」で夜を明かすようになった。家の外で見張りをしていた男性や、畑の様子を見に行った農夫が次々と犠牲になっているからだ。
特に悲惨だったのは、ある一家のケースだ。クンドラ・バホダさんとその幼い子供たち(6歳と8歳)が殺害された。妻だけはなんとか2歳の娘を抱えて逃げ延びたという。
夜、遠くからドラムの音や警報が聞こえ、巨大な破壊音が近づいてくる恐怖、そして屋根の上で息を潜めるしかない状況は、現代社会とは思えないサバイバルだ。
なぜゾウは「殺人鬼」になったのか?
なぜこれほどまでに凶暴化したのか? 専門家たちは、このゾウが「マスト期(Musth)」に入っている可能性が高いと指摘している。
マスト期とは、オスのゾウに見られる発情期のようなもので、テストステロン(男性ホルモン)のレベルが平常時の最大100倍にも跳ね上がる生理現象だ。
この状態のゾウは、極度の興奮状態にあり、攻撃性が増し、痛みにも鈍感になる。いわば「ドーピングで理性を失ったバーサーカー」状態だ。
さらに、群れからはぐれてしまったストレスや、生息地の減少による人間との接触頻度の増加が、彼の殺意に拍車をかけている可能性もある。

人間と自然の境界線が消える時
森林局は100人以上のチームを編成し、麻酔銃を使って捕獲を試みているが、これまでのところ3回の作戦はすべて失敗に終わっている。このゾウは賢く、そして速い。
インドでは過去5年間で2800人以上がゾウとの衝突で命を落としている。森林伐採で「ゾウの回廊(移動ルート)」が分断され、彼らが人間の居住区に入らざるを得ない状況が背景にある。
この「シリアルキラー・エレファント」は、ある意味で自然界からの強烈な「しっぺ返し」なのかもしれない。
現在もこの片牙の悪魔は逃走中だ。現地の人々の安否を祈るとともに、一刻も早い事態の収束を願うばかりである。
参考:The Courier Mail、Misterios do Mundo、ほか
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2024.10.02 20:00心霊10日間で22人殺害… インドの「シリアルキラー象」が止まらない! 住民は屋根の上で震えて眠る地獄絵図のページです。インド、ゾウ、象、シリアルキラーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
