宇宙人とのファーストコンタクトは地球滅亡の始まり ― 地球外知的生命体探査「SETI」を真剣に考えよう

 我々人類がこの広い宇宙における唯一の知的生命体なのであろうか? 地球外生命体を探すべく、NASAをはじめさまざまな研究機関によって日々探査が進められている。1960年にアメリカ国立電波天文台で始まったオズマ計画から半世紀。宇宙人とコンタクトを取ることは、人類滅亡に繋がると警鐘を鳴らす専門家が出始めている。本サイトは「宇宙人とのコンタクト問題」について、すでに数回にわたって取り上げてきたが、2015年も残りわずかとなった今、もう一度よく考えてみたい。


■コンタクトは地球滅亡の始まり!?
 

宇宙人とのファーストコンタクトは地球滅亡の始まり ― 地球外知的生命体探査「SETI」を真剣に考えようの画像1画像は「DailyMail」より

 地球外知的生命体探査は、「Search for Extra-Terrestrial Intelligence」の頭文字をとって「SETI」とよばれている。地球外生命体の研究というものは地球以外の惑星が発見されて以来、科学者たちが必死に追い求めてきたテーマである。将来に備え居住可能な惑星の探索や、より高い知能を持った生命体から届くシグナルの検知を大規模な実験施設を作って行ってきたが、宇宙人とコンタクトを取ることは人類滅亡を意味すると「SETI」自体の是非を唱える声が科学者の間で上がりはじめている。

「我々の存在を宇宙空間に発信することは非常に危険なことである。シグナルを探知できるほどの知能を持っているのであれば地球の位置を特定することもたやすいことであり、もし彼らに敵意があるとしたら、こちらから地球滅亡を手招いているようなものだ」、と彼らは「SETI」の活動自体がミステイクであると主張しているのである。もし彼らの主張が正しければ、映画『インディペンデンス・デイ(1996)』さながらの悲劇に突入することは避けられない。

 そもそもこの議論の発端は、今年の2月カリフォルニア州サンノゼで開催されたアメリカ科学振興協会(AAAS)の年次大会で、彼ら反対派と「SETI」推奨派が激しくぶつかり合ったことによるとAP通信は伝えている。

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