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第4回「ワクチン打っとく?」

漫画:くがほたる
原案:ヘルドクター・くられ 

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★…第4回「ワクチン打っとく?」おわり…★


●第4回解説「ワクチンの有効率というよくわからない言葉」

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っったくよ~、ぬぁ~にが、

「オレ、昔ワクチン打ったのにインフルエンザにかかったんで、もう打つの止めたッス。お金もったいないッスからね。ウッスウッス」

「インフルエンザのワクチンはウイルスの種類を外すこともあるから、わざわざ打つ必要もありませんことよオホホ」

 じゃ、ボケナス共が! ムッガァ~


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まぁまぁ、落ち着いて。でも、せっかくワクチン打ったのにインフルエンザにかかっちゃうことがあるから、みんなワクチンに疑問をもってるんだと思うよ。






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ワクチンには“有効率”というものが本来あってね~。例えば、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型に対するHib(ヒブ)のワクチンを打った乳幼児20800人と、親が拒否して打たせなかった18862人の対照実験結果では、ワクチンを打った群では発症者0人。打たなかった群には12人の感染例があった。ということは、この観察例ではワクチン有効率は100%と言える。

 つまり、ワクチン打てば、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型の感染からの細菌性髄膜炎を0にできるということが解る。このように、ハッキリと結果が出るワクチンは有効ってことがわかるよね。でも、それが80%、60%の有効率になってくると、ワクチン打ったのに罹患しちゃう人が出てくるわけ。そういう人が「ワクチン打ったのに感染した、信用ならない」って言い出すというわけだ。


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なるほどぉ~。






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おめー全然解ってないだろw 






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ソンナコトハナイヨー






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インフルエンザの場合、成人の場合の有効率は60%とも80%とも言われている。これはどういうことかを説明するとこうなる。「たとえば適当にガキを200人集めてきて、100人にワクチンを打って、残りには打たず、適当に追跡調査したとする。すると、ワクチンを打った群では2人しかインフルエンザにかからなかったのに対し、ワクチンを打たなかった群は10人インフルエンザにかかったことがわかった。この場合の計算は8/10つまりは有効率は80%ということになる」これが、有効率というものだ。

つまり、ワクチンを打っても打たなくても運が悪ければ感染するけど、有効率が80%なら感染確率はかなり下がると言えるわけ。さらにはワクチンを打っておけば、仮にインフルエンザにかかったとしても重症化する確率が下がるケースが多いので、死亡リスクも低下するってこと。だから、よっぽど特殊な事情が無い限り病院で説明を聞いて素直に受けておいたほうがいいというコトね~。


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でも、ワクチンって副作用も怖いじゃん。昔打ったとき、そのまま熱出て寝込んだもん。






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確かに、ワクチンにはリスクがある。ただ、リスクゼロを求めるあまりに現実を見失ってはいけないのだよ~。確率という数字を見るだけであれば、せいぜい熱を出して寝込んだりする副作用のリスクがあっても、ワクチンを打たずに重病になって苦しんだり死ぬ確率が有意に下げられるのであれば、それは受けなきゃ損でしょ。もちろん、出たてのワクチンは未知のリスクが潜んでいるかもしれないけど、今問題として扱われている副作用の大半が、ワクチンを打っていても打ってなくても発現する症例だったりもして、因果関係証明は、本当に難しいものなの。

とはいえ、ワクチン打ったことで起きた副作用は、使った医療機関が責任を持って対応してくれるけど、打たずになった病気はそれはそれはお金も身体負担も……すっごいわよぉおお~。


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はわわ……。






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ん? どうかしたか?






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夜子が……夜子が……マトモなこと言ってる……。






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私はいつだって真面目だよ!? さぁ、らるちゃん、健康のために予防注射を受けるのよ!






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夜子が……人のことを気遣ってる……。うあぁああ、これは恐ろしい悪夢だ……。起きたら予防接種受けに行こう……。







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【これまでのマンガ&記事一覧はコチラから】

●キャラクター紹介

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喪葉 夜子(もば よるこ)
みたまま鬼畜眼鏡。正体不明のマッドサイエンティストで保健室の先生。おっぱいでかい。初出は「新版 アリエナイ理科」の巻末マンガ。キャラクターデザインは「京作」。



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院手 らる(いんで らる)
女子力に磨きをかけたいお年頃の体育教師。独身。お酒とカラオケと深夜の買い食いが趣味な少し残念系。特技は早着替え。夜子の幼なじみで2歳年下。


●作家紹介

漫画/くがほたる
油淋鶏が大好きな駆け出し漫画家。イラスト/マンガのお仕事は常に募集中!
https://twitter.com/h3r4x

原作/くられ
本サイトの連載「ググっても出ない毒薬の手帳」でもおなじみのサイエンスライター。アリエナイ理科ノ教科書などの執筆活動の他、漫画や小説の科学設定/監修なども手がけ、そうした活動をまとめた本が来年発売予定。詳細はメールマガジンなどで。
http://www.cl20.jp/R/

コメント

7:匿名2017年9月17日 14:36 | 返信

なんかいろいろ米欄で議論もありますが、ようするに、打っても打たなくても死ぬときゃ死ぬが、結論としては打っといた方が死ぬ確率は減るということですな。
ただし打った場合は、そのせいで死ぬ確率が出てくると(しかしながら、打たなかった場合より総合的死亡率は低くなる)。ゆえにそのリスクは自己責任。

この辺で何かに似てるなとは思いましたが、ちょっと前読んだトロッコ問題の記事に似ていますね。
【レバーを切り替えなければたくさんの人が(インフルエンザで)死ぬ。しかしレバーを切り替えれば(インフルエンザワクチンを強引に奨めれば)、切り替えた人のせいで、死ななくてもいい少数の人が死ぬ(ワクチンの副作用で)が、多くの人は助かる】
さてどっちが正しいでしょうか?

まあ、そう考えると、この手の問題は今でも結論が出ないので有名なわけで。
結局自己判断とかびみょ~な結論に行きつくんでしょうねー。

6:匿名2017年7月12日 13:25 | 返信

記事が間違っています。

「インフルエンザ菌」と「インフルエンザウイルス」は全くの別物です。
俗に言う感染症としての「インフルエンザ」は後者の「インフルエンザウイルス」によって引き起こされるものです。
インフルエンザ菌ワクチンの話はインフルエンザウイルスワクチンと全く関係がない別の事例です。

なお名前が似ている理由ですが、過去の誤認が原因でした。
ウイルスの存在が発見されていなかった時代に、インフルエンザ感染症の患者からある新種の菌が単離されました。
当然ながら、この新種の菌がインフルエンザの原因に違いない!と、その菌がインフルエンザ菌と名付けられることになったのです。
ですが後にそれは間違いで、インフルエンザの原因は全く関係がない別のウイルス(インフルエンザウイルスです)であるということが判明しました。

しかし「インフルエンザ菌」はずっと使われてきた名称なので、変更できず、そのまま名前だけ残ってしまっているのです。

5:匿名2017年1月15日 22:07 | 返信

インフルエンザウィルスとインフルエンザ菌を同列で話すのは、間違っていると思います。
Hib(ヒブ)は常在菌であり、インフルエンザ菌は常に人体の周りにいます。流行性感冒症とは直接関係ありません。
予防接種するのはウィルスの方であり、こちらの有効率は語られていません。
いかにも菌に対する有用性が、ウィルスにも同じように有用性が有る様に語るのは間違いなのではないでしょうか?

4:匿名2017年1月 7日 18:07 | 返信

>ワクチン打ったことで起きた副作用は、使った医療機関が責任を持って対応

言いかげんなこというな!
因果関係ないで逃げ回ってるだろ─────が────────!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

3:匿名2016年12月30日 02:59 | 返信

コンテンツ作成者様

昔の人は科学的、化学的な事なんて分からないから実際に経験した事を元に経験則から様々な民間療法を生み出しました。
そしてそれらは今でも新しい発見と共に正しかったと立証されていることも沢山ありますし、間違っている事もあります。

もちろんそれら全てが正統性のある答えではないのかもしれませんが、それを言ったら医学の常識だって大概です。瀉血や酷すぎる例ではかつて水銀が治療に役立つと言って患者に投与していましたが、そんな事今ではありえないですよね?
実際にボツリヌス菌の誤まった使用例に言及していますよね?

今はそうかもしれないけど、でもこれからは違うかもしれない。
だから無理強いはしないでおこう。
そういう謙虚な気持ちがないと本当に人のための医学と言えるのでしょうか?

それは「人を救いたいという純粋な気持ち」転じてのエゴというのではないでしょうか?
ものを知る人間にとってそれが真実に限りなく近く正しいし、だからこそそれを人に勧める義務があると思い込みがちです。

人はしょせん一人で完成した個であり、いくら自己の考えを発表する場があるとは言え自分以外の他人の責任を自己は結局負うことは絶対に出来ません。

実際に副作用によって苦しむ人にとっては有効率がどうだとか、例えそれが医療従事者にとって例外的な症例だとしてもそんな戯言聞きたくも言われたくもない筈です。

だから、あくまでも自己責任の「任意摂取」であるワクチンの摂取をこうした形で進めるのはどのような意図があれ如何なものかと思います。

もし本当に疑う余地なく純粋な思いやりの気持ちから貴方の病気を防ぎたいという信念に基づいてワクチンの摂取を進めたいのであれば、申し訳ありませんがこのような玉石混交のサイトでただ悪戯に不安を煽るだけにしか感じられない、むしろ作者の迷いすら感じる簡潔なやりとりしかなされない漫画などという形式では無く、信念に基づいた考えをきちんとしたエビデンスと共に文章などで見ている方達に伝えるべきだと思います。

何しろ本来はしっかりとした文章が書ける方なのですから。
もったいないです。

それがただのお金儲けのたけの書籍を出版するだけであれば誰も何も言わないでしょう。
ただ、こうして広く無料開放しているコンテンツにてこの内容には疑義を持たざるをえません。

容易に平易に読める漫画でないと広く一般には伝わらない、もし本気でそうお思いでしたら読者を、人間を見くびり過ぎです。
我々はそこまで愚鈍な生き物ではないですよ。

そこに本当の信念さえあれば必ず想いは伝わります。

通りすがりの余計な進言大変に失礼致しました。
またご覧になっている皆様にもお目汚し大変に失礼致しました。

これからの日々が皆様にとって良き日々になるようにお祈り申し上げます。

2:匿名2016年12月30日 00:40 | 返信

軽度の副作用ならば良いでしょうけれど、中には命にかかわったり、日常生活に支障が出るほどの副作用が出る事もあります。そうなった時はどんなに金銭面で保障してもらっても、決して元には戻せません。卵アレルギーなどがある場合も、摂取できない事があります。だから、予防接種やワクチンは「任意摂取」なのです。強制してはいけません。アレルギー体質や虚弱体質の方の場合、摂取しない事が正解の場合もあります。

1:匿名2016年12月29日 12:16 | 返信

ワクチンを打った医療機関で責任を持って対応してくれる?
来年からそうなったら、怖くて取り扱いをやめるクリニック続出だわ

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