誰も知らない「ガソリンの怖すぎる威力」を亜留間次郎が科学的に解説! 人体への影響、破壊力、兵器化…歴史が証明するガソリンの闇
【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】
■歴史からみた、ガソリンの殺傷力
核燃料を除けば、ガソリンの殺傷力は燃料の中で最も高いといっても過言ではありません。
古い時代は人間1人の力で他人を殺すのはかなり難しくて、戦国時代に7人の敵を一瞬で斬り伏せた佐竹義重は「鬼義重」とか「坂東太郎」なんて異名が付いて、殺傷能力日本トップランカーになっています。
敵を沢山殺したほど偉かった戦国時代でさえ、1人で7人を瞬殺できたら伝説のトップランカーになれたほど、大量殺人は基本的に困難な作業です。
●第一次世界大戦でガソリンが普及
時は進み、ガソリンエンジンで動く乗り物が普及した第一次世界大戦。頭の古い保守派軍人がガソリンをどう見ていたかといえば、「ガソリンの詰まった乗り物で戦場に行くなど自殺行為」「ガソリンで焼け死ぬのは名誉ある戦死ではない」……とその採用に反対し、中世時代からの伝統に則って「馬が一番!」だと主張したのです。
イギリス軍は第一次世界大戦でガソリンタンクを真っ赤に塗り、被弾したら火達磨になって全員死ぬ危険な部位として扱っていました。
確かに、馬車も馬も被弾して燃え上がったりしないから安全です。
1馬力という単位は馬1頭分の力に相当するから馬力と呼ばれています、20馬力エンジン搭載の自動車は馬20頭が引っ張る馬車と同じ力があったのです。現実に馬20頭に牽引させることは物理的に不可能です。馬が不要な自分で動く車だから「自動車」になりました。
そのリスクを遥かに上回るメリットがあったからこそ、実際にガソリンエンジンで動いていた自動車や飛行機などが被弾して乗員が死ぬ事故が何度起きても、便利なガソリンエンジンは全面的に採用されました。しかし、ガソリンが普及したのが戦争中だったため、死ぬ人間の母数が大きすぎて、ガソリンに殺される人間など大した数ではなかったという事情もあります。
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