誰も知らない「ガソリンの怖すぎる威力」を亜留間次郎が科学的に解説! 人体への影響、破壊力、兵器化…歴史が証明するガソリンの闇
そして、ガソリンの殺傷力がそんなに凄いならば、いっそのこと敵を殺すのに使えないかと考えるのは当然のことで、火炎放射器という武器が誕生しました。
ガソリンを撒いて火をつければ、どんな強固な陣地に守られた敵も簡単に皆殺しにできます。火炎放射器よりもっと簡単な火炎瓶という武器も生まれ、今でも使用され続けています。
また、ガソリンは液体なので砲弾みたいに遠くに飛ばすことが難しく、火炎放射器や火炎瓶の射程距離の短さは解決されていません。そこで、一方的に敵を焼き殺せる超巨大強力火炎瓶とも言えるナパーム弾という航空爆弾が生まれ、ベトナム戦争で盛大に人々を焼き殺しました。
そんな経緯もあり刺殺、射殺、爆殺はともかく、「焼き殺すのは非人道的」だとして、ガソリンで焼き殺すのはダメと言われ続けています。
このように、ガソリンの殺傷力の高さは普及した当時から知られ、戦争で殺人に多用されてきました。サリンやVXガスなどの化学兵器や核兵器が登場する前は、ガソリンこそ最強の大量殺人兵器だったのです。
しかし、ライト兄弟が始めて空を飛んだ日からジェットエンジンが実用化する時代まで、ごく一部の例外を除けば、ガソリンだけが空を飛ぶことが出来る唯一の燃料でした。そして、一般庶民が道を遠くまで走り続けられる乗り物もガソリン無しでは動きません。
ガソリンは密閉した金属容器に閉じ込めれば安全に使えるので、人類はガソリンの魔力を手放せなくなりました。
そう、ガソリンは封印術をかければ飼いならせる悪魔なのです。
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2024.10.02 20:00心霊誰も知らない「ガソリンの怖すぎる威力」を亜留間次郎が科学的に解説! 人体への影響、破壊力、兵器化…歴史が証明するガソリンの闇のページです。爆発、火災、ガソリン、大量殺人、京都アニメーション放火事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで