>  >  > 3Dプリンタで作った人工卵巣で妊娠・出産できる

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 つい先日、驚くべきものが3Dプリンターで製作された。それはなんと卵巣だ。3Dプリンタで作った人工卵巣を移植したメスのマウス3匹が、健康な子どもを出産したというのである。しかも、人工卵巣からは正常なレベルのホルモンが産出されており、母マウスたちは出産後に母乳を分泌したという。近い将来、病気などで卵巣を失った人々も、人工卵巣で自分の子どもを持つことができるようになるかもしれない――。研究をまとめた論文は、今月16日付の学術誌「Nature Communications」に掲載され、英紙「The Guardian」など多くのメディアで取り上げられて話題となっている。

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画像は「Science」より引用


■バイオ3Dプリンターとは

 模型やフィギュアといった小物から拳銃のような武器まで、設計図さえあればさまざまなものを手軽に作ることができる3Dプリンタ。最近では3Dプリンター出力サービスも増え、安価な家庭用プリンタまで販売されている。その応用範囲は幅広く、宇宙開発はもちろん医療分野でも注目されている。

 3Dプリンタはインクの代わりにプラスチックや金属などの材料を噴射して立体物を造形する仕組みとなっている。今回の実験では、動物の卵巣に存在するコラーゲン由来のゼラチンを材料として噴射する「バイオ3Dプリンタ」が使用された。

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人工卵巣 画像は「The Guardian」より引用

 米・ノースウェスタン大学の研究チームは、このバイオ3Dプリンタを使い、ガラススライド上に人工卵巣を印刷した。人工卵巣は15mm×15mmと非常に小さなもので、3Dプリントされた基本的な構造の中に、マウスの卵巣から採取した卵胞が組み込まれている。この人工卵巣を、卵巣を除去したメスのマウスに移植したところ、オスと交尾して出産した。人工卵巣には血管が通り、産出されたホルモンも正常に作用しており、出産したメスは授乳さえできたという。

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