首都直下地震「死者2万3千人」の想定は甘すぎる?政府が隠す、本当の被害とは?
■大地震に慣れていない首都
近代以降の東京は、本当の意味での「大地震」にまだ遭遇していなく、大地震に慣れていない。たとえば、戦後の60数年間に、東京が震度5以上の地震に見舞われた回数をご存じだろうか? 3.11の時を含めて、震度5の地震が3回しか起きていないのだ。そのうちの1つが、2005年7月23日に千葉県北西部でM6.0の地震として起きたが、震源が深かったこともあり大きな被害はなかったものの、一都三県でエレベーターが64,000台も停止したり、交通機関が数時間にわたって乱れたりと、大きな騒ぎになった。
前述のようなさまざまな専門家が指摘するように、大地震に対して脆弱な首都は、阪神淡路大震災以上の「想定外」の事態が起きてしまうことが目に見えている。首都圏に住む人間としては、いつ起きても良いように、今のうちから十分な防災対策を検討しておきたいものだ。
■百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家。地震前兆研究家。シャーマニズム、古代史、民俗学なども研究。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ『探求三昧』主宰。著書に、共著のムック本『2014予言 恐怖の超陰謀』(ダイアプレス)がある。Twitterは@noya_momose。
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