京都で尼崎事件レベルの連続不審死事件が発生中! 京都府警VS大手メディアの舞台裏

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 「どえらい事件がはじけそうや

 関西のマスコミ関係者の間でこんな噂が囁かれるようになったのは今月はじめ。疑惑の輪郭が次第に明らかになるにつれ、京都府南西部・向日市にテレビ・新聞の記者が集まり始めた。

「彼らが視線を注ぐのは1件の邸宅です。この家に住むKさんは昨年末に急死しているのですが、今年になってその死因に不可解な点が浮上。Kさんの遺体から毒物が検出されたことで、殺人の疑いが出ているのです」(在阪新聞社の社会部記者)

 嫌疑をかけられているのはこの家の老あるじの伴侶でもあった67歳の老女。1人の老人の不審死がこれほど注目を集めたのにはワケがある。

 「この事件が、京都・大阪・兵庫・奈良など近畿全域を舞台にした連続不審死事件に発展しそうな気配が濃厚なのです。もし、すべての疑惑が事件化されれば、被害者は十数人にまで及ぶともいわれています」(同)

 捜査関係者によると、この老女は複数回結婚を繰り返した過去があり、短期間のうちに相手が次々と不審な死を遂げているのだという。

 首都圏連続殺人事件で死刑判決を受けた木嶋佳苗被告(上告中)や、鳥取連続不審死事件の上田美由紀被告(控訴中)を彷彿とさせる手口
 
 疑惑の端緒をつかんだ京都府警は、年明け早々から捜査を開始し、しばらくして一部マスコミも情報をキャッチした。背後では、スクープを狙うマスコミと警察との暗闘が繰り広げられていたという。

最初に取材を始めたのは、読売新聞と共同・時事の両通信社。読売は早くから20人もの記者を投入する熱の入れようだった。だが、キッチリと周辺を固めてから事件化したい警察は各社に報道自粛を呼びかけていた」(先の記者)

 そうこうするうちに、情報は周辺に漏れ伝わり、あるフリージャーナリストのツイッターに書き込まれたことで一気に拡散した。

 週刊ポストが口火を切るかたちで、各週刊誌も相次ぎ報道。これまで口を閉ざしていた疑惑の老女も、マスコミの囲み取材に応じて身の潔白を主張し始めるなど、報道合戦も次第に熱を帯び始めてきた。

「割を食ったのが読売だ。早くから情報を得て動いていたのも関わらず、老女の囲み取材を1社だけ逃す特オチをしてしまった。尼崎の連続不審死と同じくらいの大事件だけに、今後も、メディア間の駆け引きが熾烈になってくることだろう」(週刊誌記者)

 事件の成り行きに注目だ。
(KYAN岬)

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