「最古の請求書」が暴いた! 700年前から汚れていた政治とカネ
2014.03.31 08:00
■繰り返される不正
その実情をテレグラフ紙が報道したことで、一大スキャンダルとなり、閣僚の辞任や職務停止が相次ぎました。その後イギリスでは請求基準を精査し、また独立議会倫理基準局(IPSA)という外部機関を作り、そこで追加費用手当を管理するように制度改革を行いました。昔のような費用請求が認められないということで、下院議員の不満や異議が増えそうです。ただ、その流れもすでに中世で起きています。同じような揺り戻しがあったからか、1377年から1509年の間に、費用の不払いによる異議の申立てが119件も起きています。まさに歴史は繰り返すということなのでしょうか。
日本でも性質は違うものの、政治とカネ問題は依然として頻発しています。国会でそのような問題を取り上げることもよくありますが、政治課題の解決に費やすべき時間を、政治家の糾弾に使うことほど無駄なものはありませんよね。そんな無駄を作ってしまうような政治家は、700年後あたりの遠い未来で晒し者にされるかもしれません。
(杉田彬)
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