「少女フレンド」で連載されていた、ケネディ駐日米大使の幼少期「キャロリン日記」。 登場人物が豪華すぎるッ!!!!
ところで「キャロリン日記」の第一回目だが、タイトルは「ホワイトハウスの第一日」であった。4歳のキャロリンちゃんはパパのケネディ大統領、ママのジャクリーン夫人、そして弟のジョンとホワイトハウスに住み始める。「白い家より赤い家のほうがいいわ」と言っていたキャロリンちゃんだが、一家には常に護衛の警官がついているのである。キャロリンちゃんはそれがちょっとうっとうしい。ある日、トイレからこっそり逃げ出し警官のビルをまいてしまう。キャロリンが行方不明という事で、パパ、ママ、ビルは心配してキャロリンちゃんを探し回る。するとホワイトハウスでもとくにだいじなお客様しか使えない「リンカーンの部屋」ですやすやと眠っているキャロリンちゃんを発見するのであった。この2ページの記事は、ケネディ一家の写真とかわいいイラストも載っていた。大統領の娘で住まいがホワイトハウスという普通の人では経験できない暮らしを扱いながらも、優しいパパとママの愛に包まれ、のびのびと育つかわいくておちゃめな少女・キャロリンちゃんのキャラクターが生かされたほほえましい話になっている。ここでキャロリンちゃんは「いま四さいのかわいい少女」となっているが、ジョン・F・ケネディが43歳の若さでアメリカ大統領に就任したのは、1961年1月20日であり、ホワイトハウスに入ったのはその後であろうから、タイムリーなものではなく、2年ほど前のことを書いているようである。実際にはキャロライン・ケネディは5歳だったと思われる。
毎週連載されている「キャロリン日記」のタイトルを書き出してみよう。「おうまのけいこ」(5月5日号)留守番のごほうびにパパとママがキャロリンちゃんに子馬をプレゼントする話である。「お料理を作るキャロリンちゃん」(5月12日号)キャロリンちゃんのマズイ料理を食べさせられてパパと警官のビルがさんざんな目にあう話である。「体重くらべの巻」(5月19日号)これは、1960年11月25日に弟のジョン君が生まれて、キャロリンちゃんが幼稚園友だちの赤ちゃんと体重くらべをして、ジョン君のほうが重いため、喜んで自慢をする話である。このように明るいホームドラマ的な他愛ない話が続いているが、そこは「大統領のおじょうさん」なので世界のVIPも登場する。
■世界のVIPと優しいケネディ・パパ
「キャロリン日記」の中で登場する政治家は、まず、前大統領のアイゼンハワーであった。4月28日号でキャロリンちゃんは、テーブルの下にもぐりこんでいきなりアイゼンハワー将軍をおどかす。ケネディ夫人はぷんぷん。「パパ、(キャロリンの)おしりを二十だけぶってください」と言う。優しいパパはキャロリンちゃんがかわいそうでおしおきをすることができない。イスをたたいてごまかすが、二人のウソはすぐにバレてしまって、バツとして音楽の時間を延ばされ、音楽に弱いパパは、情けなさそうに歌をうたう。この時、掲載された写真は「絵を描くアイゼンハワー」だった。
「かわいいバレリーナ」(5月26日号)では、ソ連のフルシチョフ首相がやって来ている。たのしい夕食後、キャロリンちゃんはおぼえたてのバレーを披露する。レコードにあわせて踊っていたが突然踊りをやめてしまう。じつは振り付けを忘れてしまったのである。やむをえず宙返りをしてごまかした。フルシチョフさんはおなかをかかえて大笑いするといった話であった。
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2024.10.02 20:00心霊「少女フレンド」で連載されていた、ケネディ駐日米大使の幼少期「キャロリン日記」。 登場人物が豪華すぎるッ!!!!のページです。暗殺、アルタマ、キャロライン・ケネディ、キャロリン日記などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで