「少女フレンド」で連載されていた、ケネディ駐日米大使の幼少期「キャロリン日記」。 登場人物が豪華すぎるッ!!!!
ソ連の女性宇宙飛行士・テレシコワさんの名前も出てくる。「宇宙飛行ごっこ」(11月10日号)では、10月にアメリカを訪問したテレシコワさんから宇宙旅行のフィルムとチューブ入りの宇宙食をもらったキャロリンちゃんとジョン君は、「宇宙飛行ごっこ」にこっている。ホワイトハウスの裏庭にルーズベルト大統領が作ったオランウータン用の丸いおりがあったが、そのまわりに布をはるとロケットのようになって、その中に机やイスを持ち込んで遊んでいるのである。時代を反映した話であるし、とても楽しそうで子供の時にこの記事を読んだら自分もやってみたくなると思った。
「キャロリン日記」では、ケネディ大統領は、子供に甘い優しいパパとして描かれている。10月20号では、パパの所に女の人かららしいピンクの封筒が来る。それを読んだパパは「たいへんなことになった。ぼくはしばらく部屋にこもる」と言ってジョン君だけ連れて、2階の部屋にこもってしまった。
キャロリンちゃんとママは「あやしいわね」と思っていた。しかし、しばらくして新聞にケネディ大統領の描いた魚雷の絵とジョン君の描いたホワイトハウスの絵が新聞に載っていた。二人は足の悪い少年のために病室に飾る絵を描いていたのである。ピンクの封筒は少年の姉が出した弟思いの手紙だったのである。ケネディ大統領は「パパはあまり絵がとくいじやないからね。ママやキャロリンにみられるとはずかしかったんだ」と話し、キャロリンちゃんは「パパ、大好きよ」と抱きつくのであった。
ケネディが描いた絵が魚雷艇というのは興味深い、ケネディは、1943年日本海軍の輸送業務妨害のため、「魚雷艇PT109」を率いて出撃したが、日本海軍の駆逐艦・天霧に衝突し、魚雷艇は崩壊した。ケネディは負傷した乗組員を命綱で結び付けて救助し、この行為から英雄視されるようになった。その時、メッセージを刻んだココナッツの実をケネディは、ホワイトハウスの執務室に置いていたという。「キャロリン日記」は、1963年7月28日号から「アン王女日記」に代わるが、10月6日号から再開し、意外な事にJFK暗殺後も続いていくのである。
■本田 未禧(ほんだ みき)
イラストレーター。1985年学習院大学文学部史学科卒、デザインやアニメの仕事をしながらイラストを描いている。
※カルチャーマガジン「ARTAMA(アルタマ)」 http://www.artama.jp/より
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2024.10.02 20:00心霊「少女フレンド」で連載されていた、ケネディ駐日米大使の幼少期「キャロリン日記」。 登場人物が豪華すぎるッ!!!!のページです。暗殺、アルタマ、キャロライン・ケネディ、キャロリン日記などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで