【俺が世界を滅亡させるために】自分1人の力で地球の自転を止めるにはどうればいい?
この時、必要な棒の長さは1.49×10の30乗メートル。なんと1.57×10の14乗光年(1万テラ光年!)となり、宇宙の果ての距離の100兆倍にもなってしまいます。もちろん、そんなに長くて、たわまない棒など存在しないでしょうが……。
それでは、1人で自転を止めるのは無理だとして、何人集まればサクッと止められるのでしょうか?
もちろん、10人集まれば棒の長さは10分の1になるし、1秒じゃなくて1分でよければ60分の1になりますが、それでも、宇宙の果てまでの距離の100兆倍ですからね。たとえ、人類60億人が束になって1年かけて止めようとしても、8.26光年(シリウスまでの距離!)の棒が必要となるわけです。でも、8.26光年の棒さえみつければ、みんなで止められるということですよ。
まあ実のところ、そんな棒は地球上どころか太陽系すべての固体の物質をかき集めたって作りようがありません(残念)! さらにこの計算では「棒は質量が無く、たわまない」という最適条件があるわけで、実際の物質だともっと棒は長くなります。
いずれにせよ、人間の力で惑星の自転を止めようというのはどうも難しい話のようです。そう、何気なく自転している地球ですが、そのエネルギーはハンパじゃないってことです。ちょっと地球は大きすぎます。じゃあ地球を縮めるにはどうしたらいいか? そんなことを考えている人もいるかもしれませんね。とりあえず、地球を滅亡させてやろうという人は「地球の自転を止める」という方法は選択肢から外したほうがよさそうです。
(文=南風崎ましつ)
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