米で話題の「犬を食べることについての議論」が深く考えさせられる ― なぜ、犬はダメなのか?

■犬以外なら食べてもいい? 欧米食肉事情!

 では犬を食べる事に強い拒絶反応を示すアメリカでは牛や豚、鶏の他に何を食べているのだろうか。その州や家庭によって勿論違いはあるが、ワニやカエル、鹿やリスを食べる地方がある。またアメリカ最大の州であるアラスカでは鯨やトナカイ、アザラシも食べられている。

米で話題の「犬を食べることについての議論」が深く考えさせられる ― なぜ、犬はダメなのか?の画像2頭と内蔵を除き、皮を剥いだリス。グリルで食べる(撮影:清水ミロ)

 アメリカの外へ目を向けてみれば、南米ペルーではモルモットがポピュラーだし、オーストラリアではカンガルーや熊、そしてアメリカ同様リスや鹿も食べられる。フランスでは兎はレストランのメニューに欠かせないと言い、イタリアでは猫を食べる地方もあるそうだ。アジア人はとかく「ゲテモノ食い」と呼ばれるが欧米人もなかなかだと思うのだが、いかがなものだろう。

 世界には色々な国の文化や歴史がある。食も同様だ。アメリカ人に「貴方の飼っている犬を捌いて食べなさい」とは誰も言っていないのだが、犬の肉を食べる事においてはこれ以上はないくらい反応してしまうアメリカの人々。筆者にしてみればフワフワの尻尾とつぶらな瞳が愛くるしいリスをグリルにしてかぶりつくアメリカ人も、あまり他国の食文化について言及しない方がいいのではないか、と思ってしまうのだった。皆さんはこの議論をどのように捉えただろうか。

参考:「THE WEEK」、「CNN」ほか

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文=清水ミロ

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