遺伝子解析が解き明かす人間型UMAの正体!! ~ロシアの女UMA「ザナ」の謎~
2008年、イギリスのリチャード・フリーマンらがロシアの研究家と合同でアルマス捜索を行った際、サンプルが得られた場合には、サイクス教授がDNA解析を行うことになっていた。残念ながらこの時は、アルマスの体毛など、遺伝子解析に必要な資料は得られなかったが、捜索隊はアルマスについて重要な手がかりをつかんでいた。実は19世紀に、ある村で女性のアルマスが捕らえられ、人間の男性との間に子を残していたことが判明したのだ。
アルマスが捕獲されたという報告は他にも何件かあるが、この女性のアルマスは1850年頃、黒海沿岸のカフカス地方にあるトヒーナ村で村人に捕らえられていた。身長は2メートル近くもあり、体格は良く、力は強かったようだ。また、全身が毛に覆われており、馬よりも速く走るなど驚異的な身体能力を持っていたとされる。
最初は凶暴だったが次第に穏やかになった女性アルマスは、やがて「ザナ」と名付けられ、簡単な家事手伝いもこなすようになる。そして少なくとも2人の村人と性的関係を持ち、何人かの子を産んだが、子どもたちは変哲のない人間であった。4人の子どもは成長し、普通の村人として暮らし、現在もその子孫が生き延びている。
そこに目をつけたサイクス教授は、ザナの子孫たちのDNA解析に取り組んだ。さらに彼は、現在まで保存されていた、ザナの息子・クウィトの頭蓋骨も検査した。そしてその結果は、思いもよらぬものだった。なんとザナは、完全な現生人類、それもサハラ砂漠以南のアフリカ黒人であることが判明したのだ!
■この謎をどう説明したらよいのか?
さて、ここでいくつかの疑問が生じてくる。ザナの正体がアフリカの黒人であったとすれば、どのような事情でロシア南部まで流れ着いたというのだろう。また村人からアルマスと信じられていたザナは、証言によれば全身が毛で覆われており、冬でも衣服を身につけていなかったとされる。これが事実であるとすれば、ザナの身体には何が起きていたのだろうか。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊遺伝子解析が解き明かす人間型UMAの正体!! ~ロシアの女UMA「ザナ」の謎~のページです。ロシア、羽仁礼、遺伝子、雪男などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで