【ジュージーの体験談】スッチー時代の怪奇現象「ホテルに現れた影」

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 独り部屋のはずの彼女の部屋に幽霊が出ると聞いて、「 H国で怪奇現象に会える!」…と、私はオーガズム寸前!!  …とはいえ、表向きは神妙な面持ちで、私とH君は彼女の部屋へ行きました。

 通常のビジネスホテルの部屋なので、ドアを開けると短い廊下があり、突き当たりがL字に曲がったベッドルームになっています。私は彼女のドアの間口に立ち、部屋の中を覗いてみました。私達の部屋と何ら変わりはありません。

 でも、なにかイヤーな感じがしたのよ!  電気をつけていない廊下は薄暗いし、その暗がりの一部がさらに色濃くなっている感じ。まるでなにかが潜んでいるような…。

 そんな刹那、イギリスに留学当初の学生寮で同じ感覚を味わった事があったのを思い出したわ。 その時も、友人の部屋内で、ものすごい違和感と嫌悪感を感じたの。結局5分と居られなかったの(後で分かったけど何かいたのよ。それについてはまた別の機会に書くわ)。

 で、ホテルでの話に戻るわね。一瞬、奥様の「暗がりは避けなさい」というご託宣が頭を過ったのだけど、その時はとにかく好奇心と、苦しんでいる友人を放ってはおけないわ、というヒーロー的高揚感があったので、気持ち悪さを振り切って、入る事にしたの。

 ドアから数メートルしかない廊下を抜ける間、クーラーの涼しさとはまた違う、地下を歩いているような湿った涼感があったの。そして、ベッドルームに行くと、またクーラーの機械的な涼しさに変わる。

 3人でベッドに腰掛け、部屋を眺めてみた。全く無機質なホテルの部屋で、本当に何もない部屋。でも私の直感が「住人は1人ではないな」と言うの。ただそれが何なのか、まだ分かりません。

「ねぇ、いつもどこで幽霊を感じるの?」と、私は彼女に質問しました。「バスルームにいる時に、後ろから視線を感じる」「ベッドから起き上がった時に、廊下の暗がりに人が立ってる感じがする」と、彼女は嫌そうに言ったわ。

 そして、 H君と彼女がその後ぼそぼそと話をしている間、私は暗がりを眺めたり目を閉じて何かを感じ取ろうとしていたりしていました。

  すると、急にドアがノックされ、彼女が飛び上がります。恐るおそるドアまで行くと、彼女のイケメンで大柄のオーストラリア人の彼氏が入ってきたのです。

「来てくれたのね!」と、ハグをし始めた2人を見た私とH君は、これぞ退出時の合図と受け取って、腰を浮かせました。すると「私達も外出するわ」とカップルが先立って廊下へ歩み始めました。H君もその後へ続きます。私はその、立ち去り行く3人の後ろ姿を見ていました。

 ホテルを出ると蒸し暑い夜でした。「大丈夫、何もいなかったわよ、安心なさい」と私は彼女へ言い、ちゃんとイケメンのお尻を触ってから、私とH君も夕食へ出ました。

 でも、実はあの時、私は嘘をつきましたの。本当は大丈夫じゃなかったのよ。なぜなら私が立ち去る3人を見た時、もう1人、後ろ姿の女の影が一緒に歩いていたの。4人いたのよ! でも、なんとなく悪い霊ではない気がしたので、放置してみることにしたのです。

 数日後、彼女が「彼氏と別れた!」と、泣きながら私たちの部屋に来ました。慰めながらも私は安心していました(あのお尻に触れなくなるのは残念だけど)。口には出さなかったけど、これでもうあの女も彼女の部屋には出ないと確信していましたから。だってアレはイケメン彼についてきていた、別の女性の生き霊だったのですから…。

 好きよ好きよ、って無意識のうちに、自分が飛び出してしまった女性がいたのでしょうね。奥様にも話したら、死霊よりも生き霊の方が念が強いことが多いから大変なのよね、って言ってたわ。「好きになる」って「執着する」と表裏一体の、ものすごい強いエネルギーですから、皆さんもお気をつけになってね。

 そしてこれには後日談があります。なんとH国から帰国した私自身にも生き霊が憑いちゃったのっ! ではそれはまた次回に!

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■ジュージー・エレガンザ
ロンドン在住の30代ゲイボーイ。B型・いて座で、相方はイタリア人ファッションデザイナー。ロンドン大学で美術史と考古学を学んだ後、モデル、俳優、国際線キャビンクルー、ジュエリーデザイナー、旅行会社勤務等を経て、現在はフリーランスライター。英国スピリチュアル協会およびスピリチュアルヒーリング協会会員。得意分野はスピリチュアル・オカルト・ファッション・アート・骨董・歴史・フード・旅行など。

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