【人体の不思議】長すぎる首を持つ少年 ― “アレの数”が3個も多かった!!=中国
彼はタイやミャンマーに暮らす首長族の少年ではない。そもそも首長族はリングを着用して“首を長く見せている”だけだ。しかもそれは女性のみが行う風習である。しかし、この少年の首は、明らかに長い。通常の2~3倍はあろうかという長さだ。一体、彼の首に何が起きたというのだろう。
少年の名前はFu Wenguiくん(15)。北京出身だ。生まれつき長い首を持っていた彼は、6歳の時に「先天性脊柱側弯症」と診断された。これは胎児の時に背骨が正しく形成されず、曲がったりねじれた状態で生まれてしまう、原因不明の難病だ。
しかし、それだけでWenguiくんの長い首を説明することは難しい。なぜならば、彼の頸椎(首の骨)は全部で“10個の骨”で形成されているからだ。通常、頚椎は7個の骨から成るため、人よりも3個多いことになる。父親のFu Genyouさん(50)は、次のように語る。
「(余分な)骨で神経が圧迫されるため、Wenguiは首が痛くて歩くことも難しいのです」
そして、痛みに悩まされ続けてきた彼に、とうとう希望の光が射した。北京にある支援団体が、首を短くするための手術を受けさせてくれることになったのだ。手術を担当する北京朝陽病院の医師たちは、現在治療のプランを立てている段階だという。
「僕はただ普通の首がほしいんです」
と語るWenguiくん。今まで、どこに行っても周囲から注目を浴びてきたというが、痛みのみならず、これも思春期の彼にとっては苦しかったことだろう。無事に手術が成功することを祈ろう。
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