【動画】集落の若者たちの「謎のふにゃふにゃステップ」 ― 近江の奇祭「芋競べ祭り」

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■芋の長さを計測する真の目的は…？

　両陣営の三番丈の手には、かまぼこ型の木の棒が握られている。これを芋に当て、長さを計測している……という理屈らしいが、実際には、全く精密ではない。しかも、芋にものさしを当てることすら省略し、へんてこステップを刻むこともあるのだ。全然、計測なんてしていない。自陣の芋を測り終えると、今度は交代し、敵側の芋の長さを測る三番丈たち。そして、両方を測り終えると、2人は向かい合い、跪きながら、計測の結果を報告する。

「東の芋より西の芋は1丈も2丈も3、4丈も5、6丈も長う打ちましてござる」
「西の芋より東の芋は1丈も2丈も3、4丈も5、6丈も長う打ちましてござる」

　そもそも、まともに測っていないし、どう見ても1丈（約3m）も長いわけがない。にも関わらず、両陣営とも自分のほうが長いと譲らない。山若は、もう一度測り直すことを命じ、2人は再びふにゃふにゃふにゃふにゃと踊りながら計測を行う。これを何回も何回も繰り返していくのだ。

 
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