スペイン上空に謎の閃光! 隕石か!? UFOか!?
■有力と思われた「2014 RC」破片説に疑問
このスペイン上空での出来事の前日、中米ニカラグアの首都マナグアの国際空港付近で爆発音の後に共に巨大なクレーターが出現した。翌日の7日にニカラグア当局は、7日に地球に最接近した小惑星「2014 RC」の破片が地球に落下したものであるとの見方を示した。
この見解にならって、このスペインの閃光を放つ物体も「2014 RC」の破片であるという説が濃厚になったのだが、ここに来てNASAがニカラグアのクレーターの隕石破片説に疑問を持っていることが明らかになった。
小惑星の専門家であるNASAのドン・ヨーマンズ氏は「爆発音は『2014 RC』の地球最接近より13時間も前に発生しているし、火の玉や物体の飛跡などの目撃情報もなかった。『2014 RC』とクレーターは無関係だろう」と「National Geographic」の記事で語っている。またマサチューセッツ工科大学のリチャード・ビンゼル氏も「地球との接近距離を考えると『2014 RC』の破片が衝突した可能性は低い」と話している。
スペインの空を横切った謎の閃光物体の解明は、一転して混迷を深めることになってしまったが、秘密兵器説や気象制御装置説に加えてUFO説もじゅうぶんに検討の対象になったといえるだろう。また、今年7月に突如シベリア現れた超巨大陥没穴には「UFO着陸説」も浮上している。ともあれ、今後の分析の進展にも注目したい。
(文=仲田しんじ)
参考:「Mirror」、「National Geographic」ほか
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