【ポルターガイスト】鏡に描かれた「Get out」 ― 幽霊に襲われたカップルの地獄絵図と化した新生活
■ゴーストバスターズに調査を依頼
そんな出来事が続く中、ブランドンさんは証拠写真を撮りはじめた。ある日、彼が撮影した写真を見たダニエルさんはショックを受けた。彼女の後ろに、白い靄のようなものが写っていたのだ。「私たちはそれまで幽霊なんて信じていませんでしたが、鏡の中に修道士のような影があったのです」とダニエルさんは語る。
たまりかねた2人は行動を起こした。ダニエルさんは近くの役所に行き、自分たちの家の悪魔払いをしてくれる人を紹介してほしいと尋ねたが、全く相手にされない。そこで彼らは「Facebook」を駆使し、近くで活動する超常現象チームを見つけて調査を依頼したのだった。
現場を調べた超常現象チームの1人は、彼らに恐ろしい事実を告げた。なんと彼らの家は、数世紀前の墓地の上に建てられているというのだ。以前この家に住んでいた家族は酷い死に方をしており、妻は悪魔を崇拝する魔女だった。そして夫と思われる男は、この家の中を未だに彷徨っているという。
調査から数日後、ダニエルさんは自分たちで悪魔祓いをしたという。家の至る所に白檀のお香を焚きながら歩き回り、リビングルームで祈祷をあげたということだ。ところが悪魔祓いを終えて寝室に入った時、ドアが勢いよく閉まり、次の瞬間、突然強風が吹きはじめてブランドンさんは廊下まで何者かに引きずられたという。そして再び、鏡に映った巨大な黒い修道士の姿を目撃したのだった。
「超常現象チームは、幽霊の魂はその鏡に閉じ込められたと言っていたので、私たちは鏡を外に持ち出し、細かく割って処分しました」と語るダニエルさん。それ以来、彼らの家は静かさを取り戻し、今はこの平穏さが続くことだけを願っているという。
■実際に活躍しているゴーストバスターたち
さて、日本では映画でしか馴染みのない「ゴーストバスターズ」だが、海外では「超常現象チーム(Paranormal team)」もしくは、「超常現象調査(Paranormal investigation)」「超常現象調査者(paranormal investigator)」などと呼ばれて広く知られる存在らしい。英国のみならず、米国、カナダ、ブラジル、ニュージーランド、オランダ、イスラエル、ドイツ、オーストラリア、デンマークなど、各国に存在している。英国人の40%、米国人の38%、カナダ人の28%は幽霊を信じているという調査報告もあり、かなりの需要があるのだろうか。
これら「ゴーストバスターズ」の特徴は、「悪魔祓い」や「お告げ」のような非科学的な方法を取らず、その家の歴史を調査し、様々なテクノロジーを駆使して幽霊を実際に映像や音で捉えること……らしい。このタイプのゴーストバスターズが日本で流行する日も近いかもしれない。
(文=美加リッター)
参考:「Mirror」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【ポルターガイスト】鏡に描かれた「Get out」 ― 幽霊に襲われたカップルの地獄絵図と化した新生活のページです。幽霊、怪談、イギリス、美加 リッター、ゴーストバスターズ、ポルターガイスト現象などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで