選挙結果に不満で、最高裁判所に呪いをかける男=インドネシア
■国際的に評判の悪いプラボウォ氏
プラボウォ・スビアント氏はインドネシアを一歩出れば、「東ティモールで住民を虐殺した軍人」として有名である。かつてはスハルト元大統領の娘婿として、開発独裁時代の権力者の一人に数えられていた。東ティモールでの内紛の際には現地住民を拷問にかける、裁判なく処刑する等の蛮行が広く知れ渡り、アメリカ政府が彼に対する入国禁止措置を実行したほどだ。
そして今回の選挙では、先祖代々ジャワ地方のイスラム教徒であるジョコ氏に対して「彼は中国系のクリスチャンだ」というブラックプロパガンダを流布させ、息のかかったテレビ局に自身の優勢を伝える選挙速報を放映させる等々、クリーンとは言えない手腕を発揮した。
しかもエヤン氏の呪術は未だ効力を発揮していないらしく、その後ジョコ氏は何事もなく大統領に就任した。もしかしたらジョコ氏の背後霊が、エヤン氏の呪術に打ち勝ったのかもしれないが……。
(文=澤田真一)
■澤田真一
フリーライター。経済情報サイト等で執筆多数。日本とインドネシアを往復する生活を送りながら、記事作成や実地調査などの仕事を請け負う。只今、インドネシア関連の執筆及び調査の依頼を受付中。https://www.facebook.com/masakazu.sawada
澤田真一の「ジャカルタニュース」過去記事は、コチラ
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2024.10.02 20:00心霊選挙結果に不満で、最高裁判所に呪いをかける男=インドネシアのページです。呪い、澤田真一、ジョコ・ウィドド、プラボウォ、最高裁判所などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで