「幽霊を生み出すことは可能」フィリップ実験で判明!しかし妄想ではなく恐怖の物理現象も!
幽霊を自ら生み出す興味深い実験がかつて行われた。「The Spooky Tuff」(2月17日付)を参考に紹介しよう。
1972年、カナダ・トロントで数理遺伝学者のA.R.ジョージ・オーウェン博士とトロント心理研究協会(TSPR)が、のちに「フィリップ実験(The Phillip Experiment)」と呼ばれる心理実験を行なった。この実験は、被験者が自らの意志で架空の幽霊と交信できるかどうかを調べるという風変わりなものだった。
「幽霊には客観的な現実があるが、幽霊を見る心から作られている」というオーウェン博士の発案によるものだった。オーウェン博士が実験を主導し、心理学者のジョエル・ウィットン博士が監修した。
実験参加者は8人で、そのうちの1人はオーウェン博士の妻アイリスだった。他の参加者は、MENSAの元会長マーガレット・スパロウ、会計士、学生、デザイナー、エンジニアを含むTSPRのメンバーで構成された。
まず、グループは生み出す幽霊のディテールを考えた。名前はフィリップ・エイルズフォード。1600年代の貴族で、ドロテアという冷たい女性と結婚し、娘がいた。ある日、フィリップはジプシーの野営地のそばを通りかかり、マーゴという女性と恋に落ちた。彼は彼女を屋敷のゲートハウスに密かに住まわせ、二人は不倫関係に陥ったが、やがてドロテアが発見し、マーゴを魔女だと告発した。しかし、自分の地位と財産を失うことを恐れたフィリップは何もしなかった。マーゴは火あぶりの刑に処された。のちに罪悪感と自責の念に苛まれたフィリップは30歳で自殺した。
以上の凝った設定を共有し、グループは1972年9月から毎週ミーティングを行なった。フィリップについて話し合ったり、彼について瞑想したり、彼を心の中で思い描いたりした。これは一年ほど続けられたが、何の成果もあがらなかった。ただこうしたミーティングは明かりのついた部屋で行われていたため、幽霊が出るような雰囲気ではそもそもなかったという。
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