「イスラム国」だけではない!! 世界のヤバすぎるテロ組織10
ついに日本人の生命をも脅かす存在となった、イスラム過激派組織「イスラム国」。今月3日には、拘束していたヨルダン人パイロットを焼殺する映像をインターネット上で公開するなど、常軌を逸した数々の残虐非道が国際社会を震撼させている。
シリアやイラクを中心に近年急激に台頭してきた「イスラム国」への対処が、国際社会にとって喫緊の課題であることに疑いの余地はない。しかしながら、世界には「イスラム国」に勝るとも劣らぬ凶暴さで、自己中心的主張を繰り広げる集団が多数存在している。
今回は、世界を脅かす数々の過激派集団のなかでも、最も危険な部類に入るもの10組織をピックアップしてみよう。なお、「テロリズム」や「テロリスト」の正式な定義や国際的な合意は存在しない。そのため以下に列挙する組織は、複数の国家や国際機関、または日本の公安調査庁によって“テロ組織”に指定されているものとする。
1. アルカイダ(アフガニスタン・パキスタン)
サウジアラビア人のオサマ・ビンラディンが中心となり、旧ソ連によるアフガン侵攻(1979年)に対抗して結成。国際テロ組織として世界各地のテロに関わり、アメリカ同時多発テロ事件(2001年)も首謀した。ビンラディンの死後は徐々に弱体化しているが、そのネットワークは世界各地で分派を生み、「イスラム国」のように源流を上回る残虐さを持ち、急速に肥大化するテロ組織も現れている。また、分派のひとつ「アラビア半島のアルカイダ」は、フランスの風刺週刊誌銃撃事件の容疑者を、資金面で援助していたとも伝えられる。
2. イスラム国(イラク・シリア)
オサマ・ビンラディンに薫陶を受けたザルカウィが主導したテロ組織を前身とする。近年のシリア内戦に乗じて、イラク人の最高指導者アブ・バクル・アル=バグダディのもとで急速に勢力を拡大した。2014年6月に一方的な国家樹立を宣言、イスラム圏を統一することを究極の目標に掲げているが、国際社会からは国家として承認されていない。占領地で産出される石油や、人質の身代金などが主な資金源であり、年間20億米ドルに上るその額は、世界のテロ組織の中でも抜きん出ている。歯向かう者は容赦なく“処刑”するほか、インターネットを駆使した情報戦も展開している。
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