【死刑囚の実像】綺麗な目をしたIQ63の殺人者
【死刑囚の実像】綺麗な目をしたIQ63の殺人者がくれた、最後の手紙 ― 兵庫2女性バラバラ殺人事件
筆者は過去、社会の耳目を集めた殺人事件の犯人と色々会ってきたが、マスコミ報道のイメージ通りだと思えた人物は1人もいなかった。ここに紹介する大阪拘置所に収容中の死刑囚、高柳和也(49)も例外ではなかった。

【姫路2女性バラバラ殺人事件/高柳和也の場合】
・事件概略

兵庫県相生市で溶接工などの仕事をしていた高柳が女性2人を殺害したのは2005年1月9日。高柳は当時、自分を「資産家の息子」と偽り、姫路市の女性A子さん(当時23)と交際していたが、自宅でA子さんと金銭トラブルになって激高し、その場にあった鉄製のハンマーで頭部を殴って殺害。さらに居合わせたA子さんの友人、B子さん(同23)も口封じのために殺害してしまう。そして2人の遺体をのこぎりや包丁で解体し、海や山に捨てて処分した。
事件は約3カ月後、A子さんの両親らが独自に調査を重ね、高柳を追及したのをきっかけに発覚した。「警察は当初、まともに取り合ってくれなかった」。そんな両親の訴えに基づき、マスコミが兵庫県警をバッシングしたことも事件の注目度を高めた。結果、高柳和也という人物の凶悪ぶりも世に広く伝わった。
実は2001年にも高柳は車を運転中に衝突事故を起こし、2人を死亡させて懲役1年2月の実刑判決を受けていた。このバラバラ殺人事件を敢行したのは仮出所から2カ月余りしかたっていない時期だった。さらに事件後も風俗店で知り合った少女を自宅に連れ込み、一緒に覚せい剤に溺れていたという。こうした事実関係からは誰もが凶悪きわまりない野獣のような人物を想像するはずだ。筆者も本人と会うまではそうだった。
■予想を超えていた知的能力の低さ
筆者が最高裁に上告中の高柳に取材依頼の手紙を出したうえ、最初に大阪拘置所まで面会に訪ねたのは2013年9月だった。関西方面に出張する別用があり、この機会に以前から関心のあった高柳に一度会ってみたいと思ったのだ。結果、この時は面会を断られたが、数日後、高柳からハガキが届いた。それには、くせの強い字で次のようなことが綴られていた(以下、〈〉内はすべて原文ママで引用。ただし、明らかな誤字は改めた)。

〈本当に面会にきたんだ 面会しても なにも話すんですか.俺はものすごく くちべただし よみ、かきもにがて,ことばのいみもわからないことがある.どもる(…中略…)かんじのよみかきを見てそれから国語辞典でいみを調べないとわからないしつねにかんじの上によみかたかいて.見ないとわからない.〉
〈あいてが話したことを、りかいして まとめてへんじすることがにがてなので,面会では、こまるでしょう.かんたんなことばだとわかるけど むずかしいことばはわからない。(IQ63)〉
〈それでも、あいたいのであれば「1回」くらいあってもいい,そのあとは「わからない。」ざっしと(この週の13日)お菓し差し入れて〉
高柳の文章はこのように大変読みづらかったが、この人物が「普通」でないことはよく伝わってきた。「あってもいい」と言っているので、取り急ぎ高柳の要求通りに雑誌と飲み物の差し入れを手配し、約3カ月後、再び面会に訪ねた。高柳はこの時、すでに最高裁に上告を棄却されて死刑判決が事実上確定しており、ほどなく親族や弁護人以外との面会はできなくなる見通しだった。
・面会へ
面会室に現れた高柳は、思ったより小柄な男だった。インターネット上に流布した写真の顔つきはいかつかったが、40代後半という年齢より若く見え、こういう表現をするのはためらいを覚えるが、光を帯びた綺麗な目をしていた。
この日、対面して言葉を交わし、確信したのは、この人物の知的能力がきわめて低いということだった。具体的なやりとりの一部を紹介しよう。
――このまま死刑判決が確定したら、再審請求しますか?
「・・・・・・難しいみたいなんで」
――では、再審請求しない?
「そ、それ、弁護士の先生がするかせんか、決めるというけど、難しいんでね」
――それは、再審請求の手続きが難しいという意味ですか? それとも再審請求が認められるのが難しいという意味ですか?
「・・・・・・そうですね」
このように話が噛み合わないやりとりの中、アクリル板の向こうで高柳は身ぶり手ぶりを交え、必死に自分の考えや思いを伝えようとしていたが、その身ぶり手ぶりも意味不明だった。先の手紙に「くちべた」「ことばのいみもわからないことがある」「どもる」などと書かれていたし、文章自体の拙さからも高柳の知的能力が低いことは予想していたが、それは予想を超えていた。
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