“眩しいほどに輝くUFO”?が15分間にわたって撮影される!=英スコットランド
英スコットランドの風光明媚な国立公園周辺で白く輝く謎の浮遊物体がカメラに収められた――。15分にもわたって撮影された動画に映し出されたものとは……。
■突然現れた輝く浮遊物体の撮影に成功
2月1日の午後5時25分、英スコットランドのキンロッカードの自宅でトム・ホール氏はローモンド湖の上空に浮かぶ鮮やかに輝く物体を目撃。すかさずカメラで動画撮影を行った。
15分にも及ぶこの映像はただちに「YouTube」に投稿され、世界中のUFOファンの注目を集めることになった。夜の帳がおりつつある薄暗い空には、ひときわ鮮やかに輝く物体が浮かんでいるのが確認できる。雲ひとつない快晴だけに、空はこの謎の発光体のワンマンショーのようだ。途中、撮影場所を移動している様子もそのままノーカットで映像に収められ、なおもじっくりと物体の動向を追った映像が綴られていく。最後はこの発光体が丘の稜線に沈んで見えなくなったところで撮影が終わっている。
投稿された動画と共にトム・ホール氏の詳細なレポートが記されていて、それによればこの物体はホール氏の自宅から南南西の方角で、おそらくローモンド湖を含む「トロサックス国立公園」の上空ではないかということだ。なお、地元のスコットランド警察と沿岸警備隊は同日同時刻にこのエリアに航空機は飛行していないと報告している。
「これは絶対に中国の提灯(チャイニーズランタン)じゃないし(大きすぎる、明るすぎる、空に長く留まりすぎている)、航空機でもない(ここには航空機の飛行航路はないし、しかも低空すぎるし遅すぎる)、もちろんヘリコプターでもない(赤か緑のライトの点滅もないし、騒音もなく静かで動きは航空機には見えなかった)」と述べている。では、やはりUFOなのか……。
■動画を見た多くは“金星”だと指摘
記述によれば、ホール氏は物体の出現時にトロサックス国立公園付近にいてこの物体を「もっと良く見えていた人がきっといるはずだ」とも述べているのに加え、「マニュアルフォーカス設定だったこともあるし、撮影中にひどく動揺していたので映像が時折ボケたり、手が震えてカメラが揺れてしまった」と、撮影時の模様を振り返っている。ホール氏の興奮が伝わってくるコメントだ。
しかし、この映像を見たUFOファンの多くはこれが金星であると見なしているようだ。雲ひとつない快晴の空だっただけに、金星の輝きもいつも以上だったということなのだろうか。だが、一方では決して少なくない数の者がこれはUFOだと認めてもいる。
■チャイニーズランタン(天灯)なのか…
動画解説でホール氏が最初に言葉にした「中国の提灯(チャイニーズランタン)」というのも少し気になるところだ。
チャイニーズランタンとは「天灯」や「孔明灯」と呼ばれるもので、紙製やビニール製の本体の中に油を染み込ませた紙やロウソクなとが仕込まれているのは普通の提灯と同じだ。しかし上部が密閉されているため火をつけると温まって軽くなった内部の空気と共に本体が空に浮上する。いわば小型の熱気球だ。台湾やタイ、中国の一部では旧正月の最後の夜に、願い事を書いた何万という天灯が空に放たれるという。
この動画が撮影されたのは2月1日で、もしそうであれば旧正月(今年は2月18日から)にはやや気が早いようであるが、イギリスでも祝賀行事などのイベントでこのチャイニーズランタンが時期に関わらず空に放たれることがあるという。
はたしてこの発光物体は金星なのかチャイニーズランタンなのか、それとも本物のUFOなのか? この日の同時刻の別の目撃情報が報告されれば、かなり真相に近づけるはずなのだが……。
参考:「Press and Journal」ほか
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