7年間食事をしていない女性 ― 胃不全麻痺の恐怖

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■何も食べられないにも関わらず健康な子供を2人も妊娠・出産できた――「私は誰よりも幸せよ」

幸せな家庭生活を送るニコルさん　画像は「YouTube」より

　優しく、誰よりも彼女のことを理解してくれるそんな夫ベンや2人の子どもにサポートされ生きていられるという二コルは、昨年9月に敗血症を患い入院。3カ月で退院するも、これほどまでに過酷な人生は多くない。

　もし自分だったら…と考えると、自身の運命を呪い、ひたすら悲観し時には何の疾患にも襲われない健康な他人を妬んでしまうかもしれない。

　それなのにニコルは、まったく違う視点をもっていた。それはどんな状況でも感謝し、慢性的に食べ物を食べていない自分という人間から2人もの健康な子供が無事生まれ、育ってくれていること。厳密な環境で保存しなければいけない栄養バッグの管理を含め食事においても精神面でも常に彼女をサポートし続ける夫ベンの存在。彼女はこうした家族の存在にとても感謝していて、「食事を食べられずチューブでしか栄養をとれない私のもとに、健康な子どもが2人も生まれてくれた。私はほとんどの人より幸せよ」と語っている。

　想像を絶する苦しみがあることは間違いないが、それでも常に周囲、そして自分自身の生についてこれほどまでに感謝し続けられるのは、ニコルという女性の素晴らしい人間性があってこそだ。

　冒頭でも述べたが、体が健康で友人にも恵まれ、何不自由ない生活をおくるわたしたちに、なんの不満が言えるというだろう。変わりない日々を送ることができるという事実に、もっと感謝して生きていかなければならないことは確かだ。
（文＝ODACHIN）

参考：「Daily Mail」ほか

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