一羽30万円のドンタオ鶏の見た目が太すぎる!=ベトナム
牛肉や豚肉に比べて鶏肉はヘルシーと言われ、家庭料理でも多く用いられているが、あなたは現在食べている鶏肉に満足しているだろうか? 普通の鶏肉に物足りなさを感じている人に知らせたいニュースが6月18日付の「Oddity Central」で報じられている。
■信じがたいその姿! ベトナムで一番人気の高級食材とは?
その見た目は恐ろしく醜いかもしれない。このドンタオ鶏と呼ばれるベトナム産の鶏(別名をドラゴンチキン)は、フンイエン省のドンタオ区を原産地として現在、世界で最も高価な鶏肉として知られている。
通常の鶏は孵化してから6カ月弱で2kg程の大きさに育つのに対し、この奇妙な見た目のドンタオ鶏は8カ月程で3kg~6kgという大きさになる。多くの雌は白い羽毛を持ち、雄は色とりどりの羽毛を持つ。中でも丸く膨らんだその脚は、赤みがかったうろこのような皮膚で覆われており、人間の手首ほどの太さがあるというから驚きだ。そしてその味の良さからベトナム王室御用達となり、宗教的儀式での供物としても利用されたことから需要が高まり、高級レストランの人気メニューになるなど、高価格にもかかわらず品薄状態が続いているという。
ベトナムでは地域によって差はあるものの、一般的な鶏は一羽が約600円~900円程で購入できる。しかしこのドンタオ鶏の価格は1kgで約2,000円~2,300円と非常に高価格だ。ベトナム最大の祝祭日であるテトの期間(旧正月)ともなるとドンタオ鶏の価格はさらに高騰し、2013年には最低価格30万円という高値で売り出す養鶏場もあったほどだという。
■繁殖、飼育の難しさを乗り越えてたどり着いた究極の鶏!!
数年前にドンタオ鶏を10羽購入したヴー・ノック・トゥアンさんは、正しい方法でドンタオ鶏を飼育するべく、狭いケージの中に閉じ込められたり、それによって仲間同士でケンカすることを嫌う性質を学び、年月を費やして現在の広々とした養鶏場で適度な運動をさせながら飼育できる環境を整えた。それによって、ドンタオ鶏の味や肉の質はさらに向上したという。
また養鶏を営むヴァン・ディン・ハさん、そしてその養鶏場と取引をしている業者のルー・ミン・チンさんがドンタオ鶏は成長する程に歯ごたえや肉の甘みが増すと説明し、両者とも需要が高いために常に品薄の状態だと言っている。また、2012年に日本から秋篠宮文仁親王がドンタオ鶏を視察したことにも触れ、それ以降さらに需要が増し、観光業界からも注目されていると語った。
そして、現在はイギリスと日本を含む国々がドンタオ鶏を調査のために輸入するかどうかを検討しているそうだ。
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2024.10.02 20:00心霊一羽30万円のドンタオ鶏の見た目が太すぎる!=ベトナムのページです。肉、清水ミロ、鶏などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで