【乳児5遺体遺棄事件】「容疑者は霊に苦しめられている」元防衛大臣・森本敏氏が生放中に失言?

【乳児5遺体遺棄事件】「容疑者は霊に苦しめられている」元防衛大臣・森本敏氏が生放中に失言?の画像1画像は、『森本敏の眼―日本の防衛と安全保障政策』(グラフ社)

 21日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)で拓殖大学教授の森本敏氏が、愛媛県で発覚した乳児5人を遺棄した事件について、司会の宮根誠司にコメントを求められた。すると、

「ただ、私は不思議に思うのは…。通常、こういう場合、おそらく本人は、すごく『霊』に苦しめられると思うんですよね…」
「亡くなった子どもたちの御霊(みたま)に(苦しめられて)」
「普通は夜、寝れないとか、色んな『霊』に悩まされて。それがよく耐えられるなあっていう。それを不思議に思いますよね」

 ……と、“通常5人も乳児を遺棄していたら、霊に苦しめられているはず”と発言。即座にニュースとして取り上げられ、インターネットでも「放送して大丈夫か?」など、発言を不安視する声があがった。森本氏とえいば、元防衛大臣で防衛問題のスペシャリストとして、安保法制論議でも度々見かける人物。著名な論客がオカルト的な発言をするのは珍しいことだが、森本氏に何か“目覚める”きっかけなどあったのだろうか? 軍事関係に詳しいジャーナリストに聞いた。

「目覚めるもなにも、軍事関係者はみな、大なり小なり霊を信じています。UFOや超科学現象に関して造詣が深い元幹部自衛官・軍事評論家の佐藤守氏はそのオカルトへの熱意を公の場で発表していますが、ほかの方も例外ではありません。飲みに行けばみなペラペラしゃべる。軍事関係者の間で霊の話はテッパンです」

 では、なぜ霊なのか?

「戦争では、同じ飛行機に乗っていても、死ぬ人と生きる人が出てきます。しかも、死ぬか生きるかの運命は、人間の科学力ではどうにもならない。だから軍事関係者は結果的に運命論者になりやすいんです。でも運命ですべてを片づけてしまったら、戦争が始まるのも、占領されるのも、すべて『運命のせい』となってしまう。だから、公の場では発言しません」

「私からすると、森本氏の発言なんかよりも、国に殉じた英霊を祀る靖国神社の参拝問題のオカルト的な側面がクローズアップされない方が不思議ですね。死んだ人間が、今生きている人間に影響を与えることについて疑問を抱かないにもかかわらず、オカルトを毛嫌いするのは違和感がある」

 著名人がメディアでオカルト的な発言をすると、即座に問題視され失言とみなされてしまうケースが多いが、日本の文化は勿論のこと、政治問題にも霊は密接に絡んでいる。そう考えると、霊を無視・タブー視する姿勢を続ける方が実は不自然だという見方もあるだろう。乳児5遺体遺棄事件に関しても、霊的な視点から問題を掘り下げることで、事件の全容がみえてくる場合もあるのかもしれない。

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