「細木数子も江原啓之も…」虚業家・康芳夫がなぜかオカルト業界全体を痛烈批判!

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 前回、強烈なオカルト体験を披露した康氏。本人の中でもいまだその真偽は定かではないが、過去の体験から確信めいたものがあるようだ。

――今回のように、康さんが夢で見たという経験は、以前にもあったんですか?

「よくありますねえ」

――たとえばなんの時に経験されましたか?

「ひとつはね、最近のでいくとオウム真理教の麻原(彰晃)くんがパクられる時に吉本隆明が“麻原はキリスト者だ”って言ってたことを問いただしたんだけど、彼に手紙を書いても後援会に押しかけても返事をよこさない。その時に、麻原がキリストになってるのを夢で見たんだけど、これは見てる途中に夢だってすぐわかったの。これは馬鹿な夢だってね。ただ、吉本の言ってることが夢になって出てきただけなのかもしれない。でも夢かリアリティかがわからないのがホーキングの問題。宇宙の摂理っていうものは間違いなくある。それが俺に対して信号を送ってきたんだよ。これは僕はイリュージョンかリアリティか判然としないんだよ。麻原のはすぐイリュージョンだったってわかったよ」

――吉本氏が言ったことが現実になったという夢を見たんですか?

「そういうこと。でもこのことについては、彼は僕だけを無視してたわけじゃないからね。沈黙を守ったまま逝ってしまった」

――康さんは、それはなんでだと思いますか?

「理由のひとつは、あまりにも問題が厄介だからだろうね。彼がええ加減に“キリスト者だ”って言ったなんてことは絶対ないと思うんだよね。責任感が強い男だからね。ただ、現実的な対応ができなかったんだろうね、つまりそれは、社会的な大問題になるということ。それを予想師て怖くなったのかもしれない。もし麻原が“全て私の責任です”って宣言して潔く死んでたら、また違ったことになったかもしれないけど、現実は違う。言い逃ればかりする4流のチンピラ教祖だった。だから吉本はその落差に戸惑っちゃってたんじゃないかなぁ。それで自分の中での解決がまとまらないまま逝ってしまった」

――自分の中の理論が整理できないままだったと。

「瞬間的にひらめいて、それが錯覚だったとか考えたのかもしれないし、吉本の築いてきたものの価値が崩れると恐れたのかもしれない。それはわからない。ただ吉本と俺はそれなりに付き合いがあったので、3回手紙送って梨のつぶてだったのは非常に残念ですよね。付け足しになるが、吉本は本来“詩人”ですから、すべて直観=ひらめきでやってきた。彼は世間が過大評価しているようないわゆる“思索家”ではない。戦争中、三島由紀夫と並んで『日本浪漫派』、戦後の共産党入党・脱党。そしてかの有名な植谷雄高との激論『超高度消費資本主義的段階』論争すべてしかり。彼独特の『ひらめき』によるものだ」

 どこからどこまでが本当の話かわからないのがこの怪人プロデューサーの真骨頂とはいえ、まさかその剣先が向けられる対象が、極めてオカルト的な体験によって決定されていたとは、誰が想像できただろうか。

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