米大手放送局「2017年までに全アメリカ人にマイクロチップが埋め込まれる」 “遠隔殺人機能”も?

 2010年3月、アメリカ国民の皆保険を目指すいわゆる“オバマケア法案”と呼ばれる医療保険制度改革法案と、その修正法が議会を通過。大統領の署名を受けて承認され、2014年度から施行されることになった。2,309ページにも及ぶというこの法案だが、その1,014ページの16行目に、患者に対してFDA(アメリカ食品医薬品局)が定める「クラス2デバイスのインプラント」が可能になる条項が記されている。法案の施行後、アメリカ国民に対して何らかのインプラントが可能になるという意味だが、この“クラス2デバイス”とはいったい何なのか? その背景に、世界統一政府による壮大な“人類管理システム”の実現に向けた方策があるのではないかと物議を醸しているようだ。

■2017年の人々にはマイクロチップが埋め込まれている!?

 過去に放送され大反響を呼んだ“2017年の社会生活を予見する”「NBC」ニュースの特集に、今また注目が集まっている。

 特集は、救急搬送された患者の立場ではじまる。どのような状況で救急車に乗せられ病院に担ぎ込まれたのか、詳しい説明はないが、とにかく免許証など身分を証明するものを一切身につけていない状態のまま救急医療を受けることになったのだ。例えば、公共交通機関で移動中に事故や事件に巻き込まれ、手荷物などを手放してしまった状態で救助された場合などには、じゅうぶんあり得るケースだろう。

 ここで本人に意識があれば、血液型などを直接本人から聞き出すこともできるが、意識を失っていればそれすらできず、担当した医師の判断ですべての処置が施されていくことになる。この救急患者がもし持病などを抱えていて、特定の薬剤などを受けつけない状態にあれば、場合によっては深刻な事態を招きかねないだろう。

 しかしここで想定されている時代は、2017年だ。身ひとつで運び込まれた急患の皮膚の下には、「マイクロチップ」が埋め込まれているのである。このマイクロチップを専用のスキャナで読み取ることで、本人の名前や血液型、年齢、住所などはもちろん、過去の医療診察歴もすぐに判明し、的確な処置を素早く行うことができるのだ。身元不明で運ばれても、すぐに親族や保護者に連絡することも可能になる。このようなケースでは、マイクロチップは確かに有益であるだろう。

 番組ではマイクロチップのほかにも、指紋認証や顔認証、網膜(あるいは虹彩)認証などの「生体認証技術」を紹介し、個人認証システム導入を前提とした近未来の暮らしを描いている。指紋認証などは、すでにiPhoneなどに採用されてすっかり身近になった感もあるが、果たしてマイクロチップを埋め込む未来とは、いったい何を意味するのか。実は極めて恐ろしい事態も考えられるという。

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