「ジカ熱」、感染拡大の原因はセックスだった!? 生物学者が妻との性行為で発見か?

spreadthroughsex1.JPG2008年当時のブライアン・フォイ教授(右) 「Science」より

 重症化することなくフォイ教授の症状は治まったのだが、数週間すると今度は教授の妻に同じような症状が現れたのだ。教授が発症したときの症状に加えて、日光に対して極端に皮膚が弱くなったということだ。発症したのは妻だけで、同居する4人の子どもには何の変化もなかった。ということは、フォイ教授の熱帯性の熱病は咳などによる空気感染で転移する可能性は低いことになる。

 そのうちに妻も快方に向かい、この件は忘れ去られようとしていたが、その後1年ほどたってから、フォイ教授にある考えが浮かんだという。それは「あのときのジカウイルスはセックスで妻に感染したのではないか」という“気づき”だ。

 そして生物学者としての興味関心から、この時の出来事を改めて振り返って分析して共著のかたちで研究論文を執筆し、2011年に医学系学術誌「Emerging Infectious Diseases」で発表した。

 これまでは動物間での感染について研究されたことはあったが、熱帯地方の熱病がセックスを通じて人間の間で感染することを示唆した初めての研究となったのである。学会のメインストリームから全面的な賛同を得たわけではないが、今日のジカ熱の流行を受けて改めてフォイ教授の研究が注目されることになったのである。

 そしてフォイ教授に援護弾を放つ研究が昨年発表されている。

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