苦悶の表情、不自然に曲がった骨…寺院で発掘された6体の遺骨! プレ・インカ文明、凄惨な生贄儀式が明らかに=ペルー
2016.02.09 12:00
750年~1375年頃にペルー北部で栄えたとされるランバイエケ文化は、シカン文化という名前でも知られているが、当時の遺物や資料の少なさからこの二つの文化が同じなのかそれとも異なるのかいまだ判明しておらず、現在も論争の的となっている。
800年頃に滅びたモチェ文化にとって代わったとされているが共通する点も幾つか見られており、モチェ文化時代は周辺のエクアドルから大型貝類を、コロンビアからはエメラルドと琥珀、チリからは青石などの交易網を保持していたが、ランバイエケ文化はこれら交易に関わる人々の生活の一部であったという。
220ヘクタールの広さに26のピラミッドなどの建築物が存在する巨大な宗教都市を構築して栄え、1375年にチムー王国に滅ぼされるも、都市は破壊されずにその後も地域を統治するために神殿の増改築が進められた。さらにその後にやってきたインカ帝国も同様にこれらの神殿群を活用し続けたのである。
今回発見されたランバイエケ文化の遺骨はそれぞれが様々な工芸品と共に埋葬されており、中でも推定24歳とされる女性のものは中央に段差のある穴に、一頭のラマや陶器製の壺と一緒に埋葬されているが、これは同じプレ・インカ文化であるモチェ、ワリ、カハマルカ文化の様式と類似していることを示す重要な資料となるようである。
画像は「ODN」より
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