中世の“セックス狂・修道女”の骸骨が出土 ― 埋葬方法から判明したスキャンダラスな背景とは?
以前トカナでは、大量の骸骨がケンブリッジ大学の地下より出土されたというニュースをお伝えしたが、またもや英国で骸骨が発見され、その中に一際興味を惹かれる骸骨があると、5月27日付けの「DailyMail」が報じている。明らかになった興味深い時代背景とは――?
■かつて尼僧院があった場所から92体の骸骨が出土
名門サッカークラブ、オックスフォード・ユナイテッドFCの本拠地、カッサムスタジアム近郊の教会の敷地を発掘調査中に、600~900年前のものとみられる合計92体の骸骨が発見された。
発掘作業を率いている調査機関「John Moor Heritage Services」のポール・ムライ氏によると、発見された骸骨は女性だけのものではなく、男性や子どものものもあるとのことである(女性35体、男性28体、性別不明なもの29体)。そして、その中に今回注目されている骸骨があったのだ。
元々、この現場には1110年に建てられた「Littlemore Priory」という尼僧院があった所なのだが、人々の興味をひいているのはある一体のうつ伏せになった女性の骸骨だ。埋められた際に、罪を償うよう懺悔をさせられているようなポーズをとっているという。
これは「うつ伏せ式埋葬」と呼ばれており、世界中でこの類の遺体が数百体発掘されているが、特にイギリスでは多く、今までに200体を超える骨格が発見されている。専門家はこれらの「うつ伏せのものは、罪人として埋葬されている印であることが多い」と指摘。その場合の埋葬場所は墓地の隅で、墓穴は浅く掘られており棺もない。魔女や罪人が埋葬される際にこの形がとられていたという。
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