中世の“セックス狂・修道女”の骸骨が出土 ― 埋葬方法から判明したスキャンダラスな背景とは?
■乱れきった風紀の尼僧院が強制閉院へ
実は、中世後期、この尼僧院はの風紀はかなり乱れていたとみられており、「破廉恥でふしだらな」行動を起こす問題修道女がいたようだ。最後の院長となったキャサリン・ウェルズも、司祭との間に私生児をもうけていたとされている。
英国中世の修道女について研究していた歴史家のエイリーン・パワーは著書『Medieval English Nunneries』(1922年)の中でも、院長ウェルズの事を「史上最悪の罰当たり修道女」として記述している。
さらにウェルズは修道院の中の物品や娘の持参金を搾取し、質に入れたりしていたようである。そして、彼女の影響でほかの修道女たちも院外の男性と不倫関係に陥ったり妊娠したりしていたというのだ。
1445年の記録によると、尼僧院はこの頃すでに「荒廃」「堕落」しているとの表記が見られていたが、ウェルズが院長であった1524年、ついに堪忍袋の尾が切れた教皇庁の手によって尼僧院は解体された。
一見ただの骸骨に見えるが、実はなんともスキャンダラスな歴史的背景があったようで驚きである。当時の修道女たちはさぞ乱れていたのだろうが、死後にまで罪人とわかる方法で埋葬するという当時の執念深い(!?)方法もすごい。やはり生きているうちの行動はほどほどに慎むべき、であろうか……。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、「Discovery News」ほか
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