トルコの地下室で見つかった「招き猫のミイラ」! 1000年前に生息していた巨大ノラ猫か?
悠久の時を刻む歴史あるトルコの街の古い地下倉庫から出てきたものは、なんと正体不明の動物のミイラだったのだが……。
■地下倉庫で偶然発見されたネコ科の動物のミイラ
トルコ・ニーデの街にある建物の古い地下室で異様な姿のミイラ化した動物の死骸が発見された。自宅の地下倉庫でこのミイラを発見したのは鍵職人のアブドゥーラ・オツァーク氏だ。
「友人である2人の考古学者にこのミイラを見てもらいましたが、とても古い時代の動物で今は絶滅した種だが正確にはわからないと言われました」とオツァーク氏は地元メディアに話している。それ以降、オツァーク氏は鍵屋のウィンドー越しに見えるようにこのミイラを展示しているという。
恐ろしい形相の頭蓋骨の口には鋭い牙があり、ムチのように長い尻尾を持っているこの生物、偶然にも右手(右前足)がまるで“まねき猫”の手のように曲がっているのがちょっとユーモラスだが、それは決してイメージだけではなく、専門家らはこのミイラはネコ科の動物であると判断している。
英・マンチェスター大学のエジプト学者、リディジャ・マックナイト博士はこのミイラの写真を検分して、自然にミイラ化したネコのように見えると、英「Daily Mail」紙に語っている。足先の骨の構造がネコ科の生物の特徴を持っているというのだ。
ちなみにミイラの鼻から尻尾の先までで約1メートルと、我々の身近にいるネコよりはかなり大きい。しかし野生のネコであればじゅうぶんあり得るサイズであるということだ。
「牙がちょっと奇妙ですが、皮膚繊維が復元された状態ならば牙はもっと目立っていたのかもしれません」(リディジャ・マックナイト博士)
トルコ・ニーデ大学の人類学者、アイデン・トプチュ教授もまた、この生物はネコのような肉食動物であると考えている。しかし正確にいつの時代のどのような種類のネコであるのか特定するにはさらに研究が必要であるということだ。放射性炭素年代測定にかけたり、CTスキャンで内部構造を分析したりすればかなりのことがわかるのだろうが、そこまで本腰を入れる研究者はまだいないようである。
今のところは謎は謎のままに、このミイラは鍵屋のウィンドーに飾られ続けるようだ。もしトルコに行かれた際には、この鍵屋を探し出して訪れてみるのもいいかもしれない!?
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊深夜のパチンコ屋にうつむきながら入っていく謎の男達と不思議な警察官【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.09.18 20:00心霊トルコの地下室で見つかった「招き猫のミイラ」! 1000年前に生息していた巨大ノラ猫か?のページです。動物、ミイラ、古代エジプト、仲田しんじ、アナトリア半島、バステトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで