「Xファイル」で神レベルに面白かったエピソード、ベスト4! 編集長が徹底解説、現実にあった事件も?

★ベスト3「第21話 続・スクィーズ」

「Xファイル」で神レベルに面白かったエピソード、ベスト4! 編集長が徹底解説、現実にあった事件も?の画像4(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 30年間の冬眠に備えて5人の人間の肝臓を食べて滋養をつけるという行為を100年以上も続けている、突然変異種(ミュータント)男、ユジーン。肉体を自由に伸縮できる能力をフルに活用し、今年も冬眠に備えて、連続殺人を起こすが……。FBIで「60年に1人の逸材」といわれたモルダーが、全身全霊で肝臓喰いのミュータント男を追う姿に注目だ。また、興奮した際に緑色に光るミュータントの目は、間違いなくトラウマレベル。「Xファイル」全シリーズの中でも特に印象深い不気味さを放つイチオシエピソードだ。


■リアリティ/実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしている?

「Xファイル」で神レベルに面白かったエピソード、ベスト4! 編集長が徹底解説、現実にあった事件も?の画像5画像は、ソニー・ビーン「Wikipedia」より

 Wikipediaでは、切り裂きジャックや13人を殺害したリチャード・ラミレスといった連続殺人鬼がモチーフになったと書かれているが、それ以外にもモデルとなった可能性が高い食人系殺人の話がある。

 1945年に起きた小笠原事件では、日本の陸海軍高級幹部が米軍人の捕虜8名を処刑し、士気高揚を目的として5人の人肉を食べた。このとき、肝臓を醤油につけて食べたという話もある。

 また、筆者が最有力モデルとしてにらんだのが、25年間スコットランドの洞窟を住処としてカニバリズムを繰り返したソニー・ビーンだ。腹が空いたときだけ、人を食べたといわれているところも一致している。晩年は近親交配によって48人の大所帯をもったものの、1,000人以上を殺していたことから徐々に足がつき、一家全員処刑された。

 ちなみに、人体の肝臓は1,500キロカロリーといわれているため、ドラマのミュータントは7,500キロカロリーで30年間生き抜いていたということになり、燃費のいいミュータントだったことがわかる。


■今回の「Xファイル」に出てきたオカルト情報

・60年前に起きた事件が現代の事件と同じ犯人によるものであることが、3次元ソフトを使った歯型のX線写真から判明した。
・冬眠するための“巣”は新聞紙で作っていた。
・4人を殺害した時点で警察に連行されたものの、精神鑑定では「極めて正常」だと診断されていた。

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