女子高生コンクリート殺人事件で実名報道を決断した編集長が本気で語る「元少年A問題」! 花田紀凱VS康芳夫対談
■現在の元少年Aと出版について
――確かにあの目線は不思議な感じがしました。
花「でもね、この前太田出版の社長の岡(聡)さんに会ったの。そうしたら、“けっこう今は反省して素直な少年なんだ”と。“でも次々と報道されちゃうから、対抗するみたいな気持ちになっちゃうんでね。もうちょっと触れないで放っておけば違ったんじゃないか”と言ってましたけどね……でも、もう出版しちゃってるからねえ」
――出版して報酬を得ていますから、“それを放っておいてくれ”っていうことを版元の人間が言ってもどうかと思いますね。
花「そうだよね」
康芳夫(以下、康)「今度の少年Aの問題は、昔は花ちゃんのライバルと言われていた見城くん(見城徹幻冬舎社長)のやりすぎもあるな」
花「いやいや、僕は芸能の方はやらないからライバルなんて言えないですよ」
康「やっぱり今度の『絶歌』の問題は、彼のプロデュースということだしね」
花「だけど、もし“少年Aで本出さないか?”って言われたら、形はどうなるかわからないですが、やる方向になるでしょうね。ああいうのを捕まえておいて“少年Aを守るために何もやらない”っていう選択は、やっぱり編集者としては難しいよね」
康「昔、彼が首を切って何十年前ね、声明書を出したでしょ? あの時僕は“日本にも遂にドストエフスキーの主人公が出てきた!”って思ったの。でもね、あの本を読んだら少年Aってただのチンピラだと思ったね。やはり見城くんはやりすぎたと思う」
――凄くいびつな状況ですよね。あんなに有名な人が匿名で収入を得るっていうのは、日本ならでは外国では考えられない状況だと思いますが。
花「もう少年じゃないしな(笑)。この前テレビの『そこまで言って委員会』でね、“花田さんだったら、名前を出しましたか?”って聞かれちゃったんだけど、すぐ“出します”とも答えられなかったね。やっぱり迷いますよ。一緒に出演していた角田隆将さんも迷ってましたよね。“社会的に発信してるから出しちゃう”と簡単に言うのも難しいんだよな。だから悩んだ挙げ句、新谷は目線を入れたんでしょうけど、僕だったらどうしただろうね。
くだらない話だけど、昔、こういうことがあったの。三浦和義が逮捕された時にね、三浦がまだ元気な頃にスワッピングパーティに出てて、8人ぐらい裸で並んでる写真で撮っていたのよ。三浦のチンポも出てるわけ。これを『エンマ』ってグラビア誌でそのまま出すかどうか議論したの。“ここを黒くしろ”だとか、いろんな意見があったんだけど、“鬼デスク”と言われた石山くんって編集者がいて、“花田さん、これが三浦の《悪の原点》ですよ!”って言ったの」
一堂(笑)。
花「それで“そうだな!”ってことになって、オチンチン全部出したの。そうしたらすぐ告訴されてすぐ負けた(笑)」
一堂(笑)。
花「弁護士も“これは上訴してもムダだ”って言うんでそのまま50万円払った(笑)。当時だから安いからね」
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