【衝撃映像】地球外生命体としか思えない! マリアナ海溝で完全に「新種のクラゲ」が発見される
近年、海洋探査技術の飛躍的な向上に伴い、深海にまだ誰も見たことがない不思議な姿の生物が数多く暮らしていることが判明してきた。そんな“未知の世界”の住民が、またひとり私たちの前に姿を現したようだ。まずは、「米国海洋大気圏局(NOAA)」が先月25日に公開した以下の映像をご覧いただこう。
太陽光がまったく届かない暗い海の底で、くっきりと浮かび上がった怪しくも神秘的な光――。黄色いランプシェードのような中心部から、複数の触手が放射状に伸びている。およそ地球上の生物とは思えない摩訶不思議な姿だが、これが今回初めて人類との対面を果たした新種のクラゲなのだという。
NOAAの発表によると、新種のクラゲは先月24日、グアム島周辺に繰り出していた探査船「Okeanos Explorer」から放たれた無人探査機「Deep Discoverer」によって、マリアナ海溝の深海3,700m(「エニグマ海山」周辺)で発見された。まるでCGかと勘違いするほどの鮮明さだが、これは紛れもなく無人探査機が深海で捉えた映像だという。
現在、研究者たちによる分析が始まったばかりだが、クラゲは「ヒドロクラゲ」の仲間ではないかと考えられている。“傘”の内部に黄色い球が複数存在するが、それらを繋いでいる赤い線は生殖腺である可能性が高いとのこと。どうやら長い触手と短い触手を広げながら深海を漂い、獲物を捕獲しているようだが、しかしほかに資料がまったく存在しないため、その生態は多くが謎に包まれたままである。
将来、人類が初めて出会うことになる地球外生命体とは、このような姿をしているのではないか――。映像を見て、そんな感想を抱いた人も多いようだ。深海世界の探求は、生命、地球、そして宇宙に思いを馳せることと同義であるという事実を再認識させられる発見ではないか。
(編集部)
参考:「SCIENTIFIC AMERICAN」、ほか
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