ゴリラ射殺は正しかったのか? 理学博士語る、動物の優しさと本能とは?
日本でも連日テレビで報じられた事件のため、ご存じの方も多いかもしれない。
5月28日、アメリカ・オハイオ州のシンシナティ動物園で飼育スペースに転落した3歳の男の子を救出するため、17歳のオスのニシローランドゴリラ・ハランベが射殺された。この事件は大きな議論を呼び、動物愛護団体が絶滅危惧種を安易に射殺したと動物園の対応を批判する一方、インターネット上では転落した男児の保護者の責任を問う署名に40万以上の賛同が集まっている。
■8歳のメスのゴリラが3歳の少年を救出
そんな中、20年前のある事件がにわかに注目を集めている。5月31日付のMail Onlineが報じていた。話題になっているのは1996年にアメリカ・イリノイ州のブルックフィールド動物園で起きた、とある事故の動画だ。
ゴリラの飼育スペースに転落して意識を失った3歳の男の子を、8歳のメスのゴリラが救助したのである。このメスは自分の子を背負ったまま、気を失った男児を腕に抱えて飼育スペースの出入り口まで運び、スタッフらが救助に現れるまで側にいて守り続けたという。一部始終は撮影され、当時世界中で報道された。
■1986年、ゴリラが5歳の少年を救出
なお、同様の事故は1986年にもイギリス領ジャージー島でも起きている。5歳の男の子が転落したこの事件では、シルバーバックのオスゴリラが群れの他のゴリラを牽制し、救助に一役買っている。このゴリラは一躍ヒーローとなり、切手にもなったそうだ。
■攻撃していたのか? 守っていたのか? 理学博士の答えとは
今回の事故でニシローランドゴリラ・ハランベが射殺されたのは、転落した男児をつかんで引きずり回していたためだ。しかし、当時の様子を撮影した動画には、ハランベの子どもを守るような行動も映っている。果たしてハランベは本当に射殺される必要があったのだろうか?
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2024.10.02 20:00心霊ゴリラ射殺は正しかったのか? 理学博士語る、動物の優しさと本能とは?のページです。吉井いつき、ゴリラ射殺、理学博士などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで