頭に杭、絶叫するミイラ、永久死体…夢に出てきそうなインパクトありすぎる恐怖の亡骸7選
映画のテーマにもたびたび登場する考古学的な舞台には、懐かしいところは『インディ・ジョーンズ』から『ジュラシック・パーク』、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』等々、主人公が恐ろしいミイラや恐竜に追われたり、ピラミッド探検をしたりというシーンが盛り込まれているのが特徴だ。
実際には我々一般人には遺跡などに触れる機会は与えられないが、それゆえ怖いもの見たさも手伝って余計に興味をそそられるのかもしれない。今回は、そんな世界の珍しい発掘品から特別な背景を想起させる死体の数々を紹介したい。
●首無し遺体の集団墓地
2009年に英・ドーセットで54体の骸骨が見つかったが、そのうち51体は頭部がなかった。調査の結果、骨は全て5~10世紀のヴァイキングの男性のものだと判明。アングロサクソン人の部族対立の争いで処刑された人たちではないかという。
考古学者らが驚いたのは墓の規模の大きさで、当時のものでこんなに多くの人数を葬った集団墓地は非常に珍しいとのこと。
●幻の巨鳥「モア」
1986年、考古学者チームはニュージーランドのオーウェン山にある洞窟を探検することに。そこで不思議な生き物の手先(足先)のような形をした物体につまずいたことから研究がはじまった。
分析の結果、現在は絶滅している、3000年ほど前の巨鳥「モア」のかぎ爪であることがわかった。モアは体長3メートル、体重200キロ以上に達するほどの飛べない大型の鳥類で、絶滅種を含めると世界で最も背の高い鳥であったとされている。
一番最初にモアの骨を発見したのは1839年、イギリス人のジョン・ハリスで、マオリ族から受け取ったその骨を本国にいる叔父で考古学者のリチャード・オーウェンに送り、調査を依頼。その結果、マオリ族の言い伝えのみで幻とされていた伝説の鳥・モアであることを突き止めたが、発表した当初は荒唐無稽であるとなかなか信じてもらえなかったという。
その後相次いでニュージーランドで巨大な骨の化石が発見されたため、オーウェンの説が正しいことが証明された。
●頭に杭を打たれた骸骨
今から7年前、スウェーデンの中南部にあるヴェッテルン湖で、8000年前の骸骨が複数発見された。
だが驚くことに頭部には木の杭が打ち込まれており、中石器時代のものと思われるそれら11個の頭蓋骨は男性、女性、子供、乳児のものとさまざまだという。発見された場所は埋葬の際に儀式として使用されていた場所で、遺体の胴体部分と頭部は切り離されて別に改葬され、なんらかの儀礼として陳列されていたのではないか、仮説が立てられている。
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