【バングラ襲撃】現地ではほとんど同情されていない? 事情通が語った「日本人が狙われた本当の理由」

 つまり、最低限の心構えとして、外国人は今回のようにテロの標的となりやすいタイミングでの外出をできるだけ避けるべきだったということなのだろうか。

「実際にイスラム圏では、外国人のイスラム教に対する無知を嘆く声が広く聞かれるようです。イスラム教や現地の情勢についてしっかり理解しているつもりでも、十分ということはありえない。たとえ過激派の思考回路であっても、許せないからといって跳ね除けていると、彼らと対峙した際の結果に大きな差が生じるため、十分に知っておく必要がある。いくら学んでも、まだ足りないのだという警戒感が必要なのです」

 イスラム教に詳しいジャーナリストも、トカナ編集部の取材に対してこのように明かす。イラクで日本人ボランティア3人が過激派に拉致された際、このジャーナリストはインドネシア最大のイスラム教団体に連絡を取り、交渉を行ったという。しかし、相手から投げかけられた言葉は次のようなものだった。

【バングラ襲撃】現地ではほとんど同情されていない? 事情通が語った「日本人が狙われた本当の理由」の画像3画像は「The Daily Mail」より引用

「ボランティアは日本人の論理ではなく、イラクで行うならばイラクの論理で行うべきであるし、コーランの精神を学び、コーランの一節でも暗唱できるようにしてからイラクに入るべきだ。宗教を甘く見たこの連中が悪い――」

 これらを踏まえたうえで、前述の事情通は憶測する。

「バングラデシュのテロ事件は、過激派がアジアに暮らすムスリムに向けて送ったメッセージだった可能性もあると思います」
「つまり、『こんなに我々の文化を知らない人間たちと仲良くして、ビジネスなんかするべきではない』という主張です」

 今後、詳しい動機の解明が待たれるところだが、どのような理由があるにせよ、テロ行為は決して正当化することができない卑劣な犯罪だ。しかし、そのような行為に及ぶ者が地上に存在する以上、万が一の時を生き延びるため、彼らの思考回路を(理解するとまではいかなくとも)よく知っておく必要がありそうだ。
(編集部)

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