ヤギが超絶賢いことが判明する! 人間と複雑なコミュニケーション可能、友達になれる!!
――科学分野だけではなく、オカルト・不思議分野にも造詣が深い理学博士X氏が、世の中の仰天最新生物ニュースに答えるシリーズ
人間のベストフレンドといえばやはり犬だろう。異論はあるだろうが、犬はその賢さやコミュニケーション能力の高さから、太古の昔から人間のパートナーとして活躍している動物である。しかし、今月5日の「Mail Online」によると、犬の地位を揺るがす(かもしれない)新たなライバルが現れた。それはなんとヤギである。最新研究により、ヤギの知能の高さとコミュニケーション能力が明らかになった。
今月5日、学術誌「Biology Letters」に発表された論文によると、「ヤギには犬と同様、人間に感情や要望を伝える能力がある」という。ヤギの届かない場所に餌を置いたり、餌の容器に人にしか開けられない蓋をしたりすると、ヤギは同じ部屋にいる人間と餌のある場所を交互にじーっと見つめて、餌を取ってくれるように人間にせがむのだという。これは犬などが飼い主相手に取る方法と同じだ。論文の著者であるロンドン大学のクリスチャン・ナウロス氏は、ヤギのような牧畜も犬や馬と同様に人間と複雑なコミュニケーションを取れるという強力な証拠を得られたと語っている。
何だそれだけか、とお思いの方もいらっしゃるだろう。だが、目を合わせてコミュニケーションを図るということは動物にとって特異な行動なのだ。そう解説してくれたのは生物学に詳しい理学博士X氏である。
「目を合わせてコミュニケーションを図るのは、ヒトをはじめとした霊長類など一部の動物だけです。よく野生動物と目を合わせてはいけないと言われますが、多くの動物にとって『目を合わせる』ということは、たいていの場合敵意を示すサインです」(理学博士X)
犬や馬といった使役動物は、長い歴史の中で、目を合わせて意志や感情を伝えるという人間流のコミュニケーション方法に適応してきた。しかし、ヤギは畜産のために家畜化された動物であり、犬や馬といった人間の相棒やペットの役割を担う動物とは異なる。犬や馬のように『目を合わせて』人間とコミュニケーションを取ることは、ヤギの高い知能とコミュニケーション能力の優秀さを示しているという。
ヤギは1万年以上前から家畜として飼育されている動物で、その歴史は犬に次ぐ長さとも言われている。また、衣服から缶まで何でも食べてしまう好奇心と、過酷な環境でも生きられる強靱な生命力を持った生物なのだ。そして、飼育している場所から簡単に逃げてしまう身体能力と知能の持ち主でもある。近年はペットとして飼育する例も増え、除草のために都市部で放牧されることもある。
家畜としてのヤギはヒツジやウシに比べて分が悪い。しかし、ヤギは人間の良い友人としての地位を築いていくのかもしれない。犬に勝てるかは別にしても。
(吉井いつき)
※参考「DailyMail」「rsbl.royalsocietypublishing」
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2024.10.02 20:00心霊ヤギが超絶賢いことが判明する! 人間と複雑なコミュニケーション可能、友達になれる!!のページです。ヤギ、吉井いつき、理学博士などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで