1日300回のてんかん発作に苦しむ4才幼女、亡くなる2日前の写真が泣ける…
■魔法のような時間をありがとう…エヴリンちゃんに最後の贈り物
いくつもの症状を持ち、息をつく間もないほどの発作に耐えてエヴリンちゃんは4年という年月を生きた。しかしその後、両親にとって最も辛い決断を下す時が訪れる。エヴリンちゃんの病状は日増しに悪化し、小さな体から体力を奪ってゆく。これ以上娘を苦しませたくないとの思いから両親はエヴリンちゃんの生命維持装置を外すことを決意した。
水の中で遊ぶのが好きなエヴリンちゃんにせめてもう一度だけ遊ばせてあげたいという家族の願いは、病院スタッフの協力によって人工呼吸器を装着したままセラピーに使う院内のプールで実現した。
その時の様子をデビーさんは「プールを見るとライトが飾りつけてあり、スピーカーから音楽が流れる中で娘と過ごした時間はまるで魔法のようでした」と話す。デビーさんはエヴリンちゃんの体が水に入った瞬間に目が輝きはじめ、小さな体からは力が抜けてとてもリラックスして微笑んでいたことを思い返した。
ファーガス君も見える 「Daily Mail」の記事より
サウサンプトン小児科病院の集中治療コンサルタントとして勤務するマイケル・グリクサティス医師は「エヴリンちゃんはとても勇敢な少女でした。私たちは彼女とご家族に特別な時間を提供することが出来て非常に光栄です」と話した。
エヴリンちゃんの容態から、人工呼吸器を装着したままプールに入らなくてはならなかったためグリクサティス医師はどのように人工呼吸器の管と点滴のケーブルなどの重要な機器を水に濡らさぬ工夫をしたか、そして万が一に備えて予備の機器をすぐ側に置いたことを説明した。集中治療を受けている患者に対する今回のような行為は前例がなかったものの、多くの試練を乗り越えてきたエヴリンちゃんと家族のためにスタッフ各々が力を尽くしたと話す。
■“闘うプリンセス”天に帰る
常にエヴリンちゃんの世話ができるよう、プレスクールの教師を辞めたエリオットさんは「娘の身の回りの世話をすることは喜びでした。いくつもの困難を乗り越えたエヴリンは私たちの光です」と語り、デビーさんは「娘が経験したことは私たちの想像を遥かに超えるものですが、娘はそれらと闘い続けました。今まで出逢った誰よりも一番強い人物です」と話す。そして両親の夢を叶えるために昼夜を問わず働き、エヴリンちゃんたちに素晴らしい時間を与えてくれた病院のスタッフたちを賞賛した。
エヴリンちゃんと家族が病院スタッフたちと楽しいひと時を過ごしてから約2日後の8月19日金曜日、午前3時にエヴリンちゃんはその短い生涯のほとんどを過ごした病院のベッドで息を引き取った。
いくつもの病と闘い続けたエヴリンちゃんに両親がつけたあだ名は「闘うプリンセス」だったそうだ。健康に毎日を過ごせることが当たり前なのだと心の何処かで思っている自分を悔い改めると共にエヴリンちゃんが安らかに眠れるよう、そして残された家族は前を向いて歩まれるよう心から願う。
(文=清水ミロ)
参考:「Daily Mail」、「BBC」ほか
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