世界の恐ろしくも美しい民族衣装とマスク10選!人類史上最古のマスクの圧倒的不気味さも!
2. ワルムング族のボディペイント
ワルムング族は1960年にそれまで住んでいたオーストラリア北部の地を追われるまで定期的に儀式を行い、その際に緻密なボディペイントや工夫を凝らした衣装を披露し、その伝統を次の世代へと伝え続けてきた。男たちは木の皮から帽子を作り、鮮やかな赤と白のペイントで自らを飾ったという。部外者や女性が見ることを禁じられていたという儀式の中で彼らは様々な事柄について踊り、演じていたと伝えられている。
1. 人類史上最古のマスク
人類が儀式や祭祀にマスクを用いたのはいつからだろうか。その歴史は分かっているだけで何と9千年前まで遡る。イスラエルのジュデアンヒルズという丘やその近辺に定住した初期の農民の子孫が作った物が見つかっている。専門家は現存する15個のマスクの多くは重要な祖先など亡くなった人の物だろうと考え、根を下ろしたばかりの土地をの守護として先祖の彫像は心の支えになったのだろう。文字を持たなかった農民たちは土地の所有を表すため、また何らかの儀式に用いられて実際にマスクを被ったのだろうと述べている。
国や時代が異なる10種のマスクや民族衣装にはそれぞれの物語がある。残念ながら消滅してしまった物や、使途が不明なものもある。しかしこれらには私たち人類の歴史と信仰、そして各々の思いが染みこんでいるのだ。そう思うと怪しげなマスクにすら敬意と愛情に似た感覚を持たずにはいられない。
(文=清水ミロ)
参考:「List Verse」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊世界の恐ろしくも美しい民族衣装とマスク10選!人類史上最古のマスクの圧倒的不気味さも!のページです。ファッション、マスク、清水ミロ、習俗、民族、祝祭、衣装などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで