638回暗殺された“伝説の革命家”カストロのヤバすぎる2つのギネス記録とは? 評論家「彼は超絶シックスセンスの持ち主」

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“伝説の革命家”が逝った――。

 1959年にキューバ革命を主導し、半世紀にわたり反欧米の社会主義政権を率いたキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が25日午後10時29分(日本時間26日午後0時29分)、死去した。90歳だった。

 カストロ氏は1926年にキューバ東部のビランで生まれ、メキシコ亡命を経て56年に革命家のチェ・ゲバラとともにキューバ国内に潜入。ゲリラ戦を展開し、59年に親米バティスタ政権を打倒した。東西冷戦中にはソ連に接近。62年には米ソが核戦争の危機に直面した「キューバ危機」を招いた。91年のソ連崩壊後は経済危機に陥り、国民の外貨所有・使用容認に踏み切った。同氏の評価は「革命家」「キューバの父」と言う者もいれば、「悪魔」「残虐な犯罪者」と呼ぶ人もいる。

 カストロ氏の死去を受け、アメリカのオバマ大統領は「カストロ前議長が人々や世界に与えた巨大な影響は、歴史が評価するだろう」との声明を発表。キューバと同じく、共産主義を掲げる中国の習近平国家主席は、「我々の時代の偉大な人物であり、歴史と人民は、彼を記憶し続けるだろう」と弔電を送り、ロシアのプーチン大統領も「最も深い哀悼の意を表する」とした。また、キューバと長く友好関係にある北朝鮮の金正恩委員長も「卓越した指導者で、北朝鮮人民の同志だった」と弔電を送った。

 キューバ政府は26日~12月4日の9日間を服喪期間と定め、公式行事はすべて中止するよう通達。政府の建物などでは半旗掲揚が義務づけられる。葬儀は4日にキューバ東部サンティアゴデクーバで執り行われるという。

 文字通り“太く長く生きた人生”。カストロ氏は熱烈な野球ファンとしても知られ、自らも大リーグを目指そうとしていたという。06年の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)直前にはチームに「勝利に向かって常に前進せよ」と盟友チェ・ゲバラの言葉を用いて、鼓舞。チームは日本に敗れ準優勝となったが、選手全員に「おめでとう」と文字が入った特製バットをプレゼントした。イチローについては「間違いなく、世界最高の打者」と評している。

 そして何より超人的なのが「世界で最も暗殺計画の対象になりながら生き延びた人物」として、ギネスブックに掲載されていることだ。米中央情報局(CIA)などの記録をもとにキューバ政府が計算したところによると、その総数は1959年のキューバ革命から最高指導者を退任する2006年までの約50年間で638回というから驚きだ。暗殺方法は毒薬や爆発物など様ざま。カストロ氏が葉巻愛好家であったため、毒物を混入させた葉巻を渡すという方法もあったが、いずれも未遂に終わっている。

 軍事ジャーナリストの男性は「638回も命を狙われながら、晩年まで影響力を保持していたのだから、とんでもない人です。危機回避の方法うんぬんより、シックスセンス(第6感)が研ぎ澄まされているとしか思えません」と驚愕する。

 また、カストロ氏は「国連で最も長い演説を行った指導者」としてもギネス記録入りしている。それによれば、1960年に国連で4時間29分の演説を行ったという。なお、カストロ氏最長の演説は自国キューバで行った7時間10分。これはこれで人間離れしている。数々の伝説を持つカストロ氏の死で、またひとつの時代が終わったようだ。 

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