2017年5月15日人類滅亡!? 「ダニエル書」の預言“メネメネ・テケル・ウパルシン”と“62週”
■狂い死にしたネブカドネザル王
ネブカドネザル王は、ダニエルのこうした鮮やかな夢解きに感服し、彼に高い位を与え、特別待遇して崇めたという。しかしその後、ネブカドネザル王は、だんだん頭がおかしくなり狂い死にしたという。
そして、ネブカドネザル王の後を継いだのは、孫のベルシャザルだったのだが、ご馳走を食い荒らし、酒に溺れ、享楽の限りを尽くす王のせいで、その時のバビロンは堕落しきっていた。そして毎日のように、奴隷を使った人間狩りや、ただれきった乱交パーティーが繰り広げられていたのだった。
そしてある時、ベルシャザルは配下の大臣やその愛人たちなどと一緒に「ベルシャザルの1000人宴会」を開いていた。その時だった。突然、空中に白い手がぬーっと現れて
「メネメネ・テケル・ウパルシン」
という血文字を壁に描いて消えた。人々は恐ろしい怪奇現象に絶叫した。やがて、恐怖で震えるベルシャザルや人々に対して、壁に描かれた謎の文字の意味をダニエルが解くことになる。そしてこう言い放ったのだった。
「現れた手は、バビロンに下された裁きの手です。文字は“メネメネ・テケル・ウパルシン”。メネメネは「数える」の意。神があなたの悪業を数えた。テケルは「測る」の意。神があなたの中身を測ったところ人間としての量が足りなかった。ウパルシンは「分ける」の意。この都もあなたも滅ぼされ分割されてしまうだろう。つまり神からの終わりの宣告です」
※“メネメネ・テケル・ウパルシン”とは、ユダヤ密教カバラによれば強力な呪いの言葉で、呪いたい相手に対し、7回唱えると効力を発揮するそうだ。相手が100%悪い時であれば、呪いによって確実に相手を滅ぼすことができる。だが、こちらにも非がある場合は呪いが降り掛かってくる。古代ヘブライ語の発音で唱えると一番効き目があるそうだ。
ダニエルの預言通り、その夜のうちに70年の栄華を誇ったバビロンは、ペルシャの120万の大軍によって滅ぼされ、黒焦げの山となったのだった……。
そしてバビロニアが滅亡した後、ダニエルはペルシャのダリウス王に仕えることになる。その美貌と能力のため、ダニエルはダリウス王にかわいがられ重用されたのだった。しかし、ダニエルを妬む家臣たちにより、濡れ衣の罪を着せられることになる。ダニエルを気に入っていたダリウス王だが、家臣に迫れてやむなくダニエルを飢えたライオンの穴に閉じ込めるのだが、それに対してダニエルは妖力を使ってライオンの口を封じる。そして、家臣の陰謀は白日の下に晒されることとなり、ダニエル陥れようとした家臣とその妻や子どもはライオンの穴に放り込まれ骨まで砕かれて食べられたという。
そんな不思議な能力を持つダニエルは、我々現代人に差し迫る預言も残していたのだ。
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2024.10.02 20:00心霊2017年5月15日人類滅亡!? 「ダニエル書」の預言“メネメネ・テケル・ウパルシン”と“62週”のページです。白神じゅりこ、人類滅亡、5月15日、メネメネ・テケル・ウパルシンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで