“金色の剛毛”で覆われた正体不明の生物が南極に生息していた! 理学博士が解説するも「謎だらけ」

――科学分野だけではなく、オカルト・不思議分野にも造詣が深い理学博士X氏が、世の中の仰天最新生物ニュースに答えるシリーズ

 インターネットを通して、私たちはたくさんの不思議な生物と出会うことができる。YouTubeやTwitter、Instagramには日々、奇怪な生物の画像や動画が大量にアップされているのだ。そして最近、特に話題になったのは、ロシアの漁師ロマン・フェドルツォフさんのTwitterアカウントだ。彼は北極海で漁業に従事する傍ら、網にかかった珍しい深海生物の画像を投稿し続けており、フォロワーが11万人を超える大人気アカウントとなっている


■南極の海で発見された奇妙すぎる生物の正体は?

金色の剛毛で覆われた正体不明の生物が南極に生息していた! 理学博士が解説するも「謎だらけ」の画像1画像は「neurod.ru」より引用

 さて、奇妙な深海生物は北極海だけでなく、当然南極の海にも存在する。先ごろ複数の海外ウェブメディアで紹介されたこの生物も、南極で発見されたという。問題の生物はムカデのような体をしているが、平たい胴体の両脇は無数に生えた金色の剛毛で彩られている。顔の部分は無毛で、目は見当たらず、ぐわっと開いた大きな口からは恐ろしげな牙が覗く――。この画像自体は数年前からネット上に出回っており、「謎すぎる」として定期的に話題に上っているようだが、それにしても地球上の生命とは思えないような不気味な姿だ。この奇妙な生物は、一体何なのだろうか? 生物学に詳しい理学博士X氏に伺った。

金色の剛毛で覆われた正体不明の生物が南極に生息していた! 理学博士が解説するも「謎だらけ」の画像2画像は「neurod.ru」より引用

「これは多毛類、ゴカイの一種ですね」(X氏)

 X氏によると、奇妙な生物は学名を「Eulagisca gigantea」というらしい。米国スミソニアン博物館に標本があり、先のサイトで紹介されていた画像の一部は、この標本のようだ。体長は大きいもので15cmほどで、頭部は約2cmだという。

金色の剛毛で覆われた正体不明の生物が南極に生息していた! 理学博士が解説するも「謎だらけ」の画像3画像は「neurod.ru」より引用

「深海生物ウロコムシの仲間で、普段は頭を引っ込めているはずです。上から見ると楕円形をしており、本来は背中が茶色いウロコで覆われています。ウロコは剥がれやすく、標本にする前に取れてしまったようですね」(X氏)

40秒ごろに出現 動画は「YouTube」より


■まだまだ謎が多すぎる

 YouTubeにはこの生物が泳ぐ様子を捉えたと思しき動画が存在する。平たい体をうねらせながら、胴体を縁取る金色の剛毛を波立たせて泳ぐ様はエレガントですらある。ただし、X氏によると、この生物の生態には謎が多いという。

金色の剛毛で覆われた正体不明の生物が南極に生息していた! 理学博士が解説するも「謎だらけ」の画像4画像は「neurod.ru」より引用

「おそらくはプランクトンなどを食べていると思われますが、詳細は不明です。多毛類は現時点で1万種以上が知られていますが、まだまだ未知の種がいるといわれています。その姿や生態も多種多様で、とても不思議な生物種なんです」

 海の中には、私たちが知らない不思議な生物がたくさん潜んでいる。地球上にすら、こんなに奇妙な生物が息づいているのだ。宇宙から来るエイリアンがどんなに不気味で奇怪な姿をしていても、まったく不思議はないのである。
(吉井いつき)


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参考:「Smithsonian Institution」、ほか

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