北欧神話最強の武器ミョルニルがデンマークで出土! 神話ヲタが徹底解説!

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■ヴァイキング――謎と誤解だらけの民族

thorhammer_04.jpgヴァイキング「Wikipedia」より引用

 一般的に「ヴァイキング」という単語から想起される人物像と言えば、画像のような角の付いたヘルメットが特徴的な、斧を振るって戦う凶悪かつ野蛮で粗暴な海賊団、というものでしょう。ですが、これは映像作品などによる、間違ったステレオタイプです。

thorhammer_05.jpgヴァイキング「Wikipedia」より引用

 実際の一般的なヴァイキングたちは、この絵の左側に描かれているような姿をしていました。鼻を守る突起の付いた金属製の兜を被り、鎖かたびらを着込み、槍や戦斧と共に大きな盾を持ち、指揮官らしき人物だけが上位兵士の証である剣を携えているという、むしろ西洋の騎士のイメージに近いものです。

 ただし、このような金属の防具を装備できたのは上位のヴァイキングのみで、下級兵士は動物の皮で作った鎧や兜を身に付けていたそうです。

 また「ヴァイキング=海賊、海の上の住人」というのも間違いです。彼らは確かに独特の船を操り、武力による略奪・侵略行為を行っていますが、元々のヴァイキングは諸外国との交易と商業を生業としていた集団です。ヴァイキングとその家族たちは陸上を拠点として暮らしており、農業も営んでいました。

 さらに、交易と同時に諸外国の技術や情報の収集・交換も行っていたためでしょう、ヴァイキングの持っていた地理学や航海術などの知識、製鉄などの工業技術は、彼らが特に活躍した8~10世紀のヨーロッパ諸国を凌駕するものでした。

 ヴァイキングの卓越した造船技術や航海技術、工業、軍事力を示す歴史的事実としては、8~10世紀という古い時代に、ヴァイキングらは北は北極海、南は地中海、東はカスピ海、西は遥か海の向こうにある北アメリカ大陸のニューファンドランド島にまで到達し、一部を植民地としています。

 ただしこれらの情報は、ヴァイキングの襲撃を受けた諸国の記録、遺跡の発掘調査、ヴァイキングの残した数少ない石碑や文献、叙事詩、口伝などから、研究者たちが導き出したものなのです。

コメント

1:匿名 2017年2月6日 00:52 | 返信

口伝系とかは面白い文化の痕跡が残りにくいのが残念。でもそこが神秘的でひきつけられちゃうね!

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