住民が消えた死の街 ― ゴーストタウンと化した世界の街5選! 地図から抹消された忌まわしき場所も
2017.07.02 18:00
■オーストラリア・ウィトヌーム
画像は、「news.com.au」より
鉱山の恩恵を受けたのは、米国オクラホマ州のピッチャーだけではない。第二次世界大戦中の1940年代には、オーストラリア北西部のウィトヌームでも“ブルーアスベスト”と呼ばれる繊維状鉱石が発見され、鉱山の街として発展を遂げる。しかし人体に悪影響を及ぼすアスベストが引き金となり、鉱山で採掘にあたっていた作業員2万人のうち少なくとも2,000人が命を落とした。さらにこの地で育った子どものガンによる死亡率は、他の地域の子どもと比べ20~80%ほども高いことが判明。住民には退去勧告がなされ、公共施設も1993年までに閉鎖がされると、最終的に町名すらも地図から抹消された。
画像は、「THE BLUE GHOSTS OF WITTENOOM」より
■ベント・ロドリゲス
画像は、「THE MARIANA MINING DISASTER」より
2015年11月、ブラジルのベント・ロドリゲスにある鉄鉱石鉱山でダムが崩壊する事故が発生。有毒な鉱山廃棄物を大量に含んだ真っ赤な泥水3,500万リットルが、高さ約10mもの洪水となって一瞬にして街を飲み込み、鉱山の作業員と住民を含む19人の命を奪った。国連の専門家による調査の結果、街を飲み込んだ泥水からは高レベルの有毒性貴金属や化学物質が検出され、住民は住む土地を失うことに…。ブラジル史上最悪の環境災害とも呼ばれる同事故。1年以上が経過した今も街は泥に覆われ、地域環境の回復には少なくとも数十年を要すると言われている。
画像は、「THE MARIANA MINING DISASTER」より
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2024.10.02 20:00心霊住民が消えた死の街 ― ゴーストタウンと化した世界の街5選! 地図から抹消された忌まわしき場所ものページです。廃棄物、山下史郎、核実験、細菌感染、鉱山などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで